国民健康保険の税率を改定
〜持続可能な医療給付を目指して〜
現在の保険税率では累積赤字が増大
国民健康保険(以下、国保)の医療費は、加入者の高齢化による受診率の増加や、医療技術の高度化などにより年々増加しています。その一方で、それに見合った保険税収入が確保できず、恒常的な財源不足が続いています。この不足を補うため、毎年、市の一般会計から繰入金という形で赤字補填しています。現在の保険税率は平成20年度に収支の均等を図るために改定を行いましたが、14年度から続いている累積赤字が、22年度末で約1億1,000万円に達しており、このまま保険税の改定を行わない場合は、3年後の26年度には11億円を超えると見込まれます。また、22年度の一般会計からの補填額は16億9,000万円を超え、多摩26市の中でもその額は上位となっています。一般会計は市税を主な財源としているため、補填額をこのまま増やし続けることは、国保に加入していない方への市民サービスに大きな影響を与えます。
平成24年4月から保険税率を改定
このままでは国保財政が危機的状況を迎えるため、持続可能な医療給付ができるよう、有識者と市民で構成する「昭島市国民健康保険運営協議会」で検討を重ね、保険税率の改定案を策定しました。その後、9月の市議会に提案し可決されたため、来年4月から保険税率を改定することになりました。詳しい改定内容は下の表のとおりです。改定率は平均11.2%、1人当たりの年額は平均8,000円の増となります。これにより、24年度以降2年間の収支均衡を図ることができます。
表1
国民健康保険税率の改定内容
改定前
改定後
引き上げ率・額
医療分
所得割
4.05%
4.70%
0.65%
資産割
12.00%
6.00%
△ 6.00%
均等割
16,500円
22,200円
5,700円
平等割
8,000円
5,000円
△ 3,000円
賦課限度額
470,000円
510,000円
40,000円
支援分
1.45%
1.60%
0.15%
6,500円
1,500円
120,000円
140,000円
20,000円
介護分
1.25%
据え置き
12,000円
13,000円
1,000円
90,000円
30,000円
※
所得割=所得に対して課税
資産割=固定資産税に対して課税
均等割=世帯内の加入者数に対して課税
平等割=世帯に対して平等に課税
賦課限度額=課税額の上限額
軽減策の拡充
また、この改定に併せ、国保税の負担の軽減を図るために設けられている軽減策を拡充します。今までの6割軽減は7割軽減に、4割軽減は5割軽減に、また新たに2割軽減を設けたことにより、低所得者世帯の改定による負担率の上昇が抑制されることになります。また、世帯員が多くなるほど改定による負担が重くなるという国保税の特性を考慮して、18歳未満の第3子以降の均等割を半額に減額する措置を講じます。
モデル世帯で保険税額を比較すると
夫婦と子ども2人の4人世帯及び夫婦2人世帯をモデルとして、改定前と改定後の保険税額をそれぞれ比較すると、下の図のようになります。
例1の改定後の保険税額は、現段階では多摩26市で上位となります。しかし、23区(統一保険料)と比較すると8万2,000円、全国類似団体の平均と比較すると11万2,700円低い額となります。
例1 夫婦(40歳以上)と子ども2人の4人世帯
※世帯所得300万円(夫の給与収入約443万円)、固定資産額0円の場合
例2 夫婦(65歳以上75歳未満)の2人世帯
※世帯所得120万円(夫の年金額240万円、妻の年金額79万円)、固定資産額0円の場合
引き上げ額
年額(円)
304,100
353,200
49,100
<参考>23区の年額は、435,200円です。
101,800
120,100
18,300
<参考>23区の年額は、150,100円です。
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