国民健康保険(国保)の厳しい財政状況〜赤字が拡大する国保財政〜
国保財政は、加入者の高齢化や医療技術の高度化で医療費が年々増加し、非常に厳しい運営状況になっています。国保財政の現状についてご理解いただくため、シリーズでお知らせします。
1 国保の仕組み
医療保険制度は、病気などのときに安心して治療を受けられるように、日ごろからみんなでお金を出し合い、助け合う社会保障制度です。
日本では、すべての人がいずれかの医療保険に加入する国民皆保険制度を基本としています。国保は、この制度を支える柱のひとつです。
2 国保の財源
国保加入者の医療費は、自分で医療機関の窓口で支払う額を除き、国民健康保険特別会計が支払っています。基本的には、国・都などからの補助金と加入者が納める保険税でまかなう仕組みです。そのため、国保全体で支払う医療費が増えれば、加入者が負担する保険税も増えることになりますが、加入者の負担軽減を図るため、毎年、市税を主な財源とする一般会計から多額の繰り入れを行っています。
しかし、加入者の高齢化や医療技術の高度化で医療費が年々増加する反面、長引く景気の低迷から一般会計の市税収入も伸びず、一般会計からの繰入金をこれ以上増やすことは難しくなっています。グラフ1のとおり、平成18年度は、歳入全体の14.9%(約14億6200万円)を一般会計から繰り入れたにもかかわらず、2億900万円もの赤字となりました。
3 国保財政の推移と現状
グラフ2のとおり、赤字が毎年度続き、非常に厳しい状況です。
また、グラフ3とグラフ4を比べると、加入者の医療費を負担する保険給付費(歳出)が年々増えているのにもかかわらず、加入者が納める保険税(歳入)は増加していません。
なお、15年度以降、グラフ4の「その他」には、前年度の赤字を補うためのお金も含まれています。
このような状況から、国保事業の安定化を図るための方策が求められています。
次回は、今後の国保財政の見通しや他市との比較などを説明します。