夢つなぎ人第3版
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昭和湯の太い煙突は、遠くでもそれとすぐ分かる、まちのランドマーク。 薪で沸かした深層地下水を守り継ぐ 昭和湯は昭和36年に開業しました。そのトレードマークである太い煙突は、銭湯になる前に建っていた工場の名残です。その真っ直ぐに伸びる迫力のある姿からは、街に根ざしてきた歴史を感じます。そんな煙突を見上げて、少し誇らしげに微笑んだのが二代目・店主の宮前修さん。約20年前にお祖父さんが開業した昭和湯を受け継ぎました。 「市内の銭湯で、深層地下水を薪で沸かしているのはここだけ。お客さんからは、湯あたりが柔らかくて気持ちがいいって言ってもらえます。もしかしたら、薪でじっくり沸かすのがいいのかもしれないですね」 薪焚きの作業は、修さんの仕事。熱さと戦いながら、銭湯横に積まれた大量の薪をくべていきます。そんな修さんの仕事の甲斐を感じられるのが、昭和湯の湯浴み。じんわりと体が温まり、湯冷めもしにくいようです。 またもう一つの昭和湯の特徴が、毎週日曜の「朝風呂」。朝にお湯を張りかえるため「一番風呂が楽しめる」と根強い人気があるそうです。 「「あきしまの水」の良さは、いつも実感して23

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