夢つなぎ人第3版
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タイルの模様がモダンな大浴場。看板ネコのクロちゃんはお客さんの間でも人気者です。とが多いですね。銭湯に入った後にお茶を飲みに行く方もいるみたいですよ」 実際に高齢者入浴デーに訪ねてみると、確かにお客さん同士で自然と会話が生まれ、浴場のあちらこちらから笑い声が聞こえてきます。地域のゆるやかなつながりが表れているように感じました。 いつも番頭に座っているという、修さんのお母さん・節子さんによると「番頭で顔を合わせると、お客さんの様子がよく分かる」そうです。昭島の深層地下水を沸かした湯は、高齢の方たちにも評判のようで「風邪を引きにくくなった」「蒸気にあたって花粉症が軽くなった」との声もあったと言います。 浴場の各所、岩風呂でも水風呂でも洗い場でも聞こえてくるのは市民の人びとの楽しそうな井戸端会議。とっぷりと湯に浸かりつつ、笑い声が響く明朗なムードの中で湯気を立ち上らせる「あきしまの水」の湯を眺める時間は至福のひと時です。 昭和湯は、飲料水としてだけではない「あきしまの水」の良さを、身近に感じられる場所にもなっているようです。25

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