夢つなぎ人第3版
9/48

和夫さんが打った蕎麦は、つるりとなめらかで、すうっと蕎麦粉の香りがします。 暮らしとともにある、「あきしまの水」 手打ち蕎麦塾・和とカフェ・ポンテは、同じ屋根の下にあります。店主は、矢崎さんご夫婦。和夫さんが「和」を、まゆみさんが「ポンテ」をそれぞれ営んでいます。もとは和夫さんの実家ですが、それぞれの得意を生かして「お店をはじめよう」と2010年にオープン。昭島生まれ昭島育ちというお二人は、この街の水に対する愛着も強いようです。 「私が住んでいたのは、美堀町。子どもの頃は水の味なんて気にしてなかったけど、結婚してから5年ほど八王子に住んだんです。その後、昭島に戻ってきたら『こんなにおいしかったんだ』って感動しちゃいました(笑)。まろやかな甘みがあるような。『水がおいしい』というのが当たり前じゃない、と気づいたんです」(まゆみさん) 「東中神のあたりには昔、防火用水の貯水場があったんですよ。地域のみんなで手入れをしていまして。それが夏にはプールになるんです(笑)。トマトやキュウリを冷やすこともありました。水がすごく冷たかったのを今でも覚えていますよ。あれは夏の風物詩でした」(和夫さん)7

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

POWERLIVE3のトラブルシューティングの画像

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です