夢つなぎ人第4版
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水とクジラに導かれて 「あきしまの水」を使ったクラフトビールのお店、「イサナブルーイング」。「イサナ」は「勇魚」、「クジラ」という意味の古語です。 店主の千田さんは大学卒業後、会社員として機械設計の仕事をしていました。学生時代にコーヒー店でアルバイトをした経験からコーヒーが好きになり、いつかカフェをオープンしたいと思っていました。しかしカフェは客単価が低いといわれており、生活していけるだけの収入が得られるかどうか不安だったそうです。 そんなある日、「クラフトビールは規模が小さくても作れる」と聞いた千田さんは「ブルワリー(ビール醸造所)を併設すれば、クラフトビールをお店の武器にできる」と考えました。 ビールやコーヒーのうまみを引き出し、品質を安定させるのは水の良さだといいます。千田さんは数年前に妻と「たまたま」昭島市に転居してきて、「シャワーの水もおいしい」と言うほど「あきしまの水」の良さを実感していました。「深層地下水100%の昭島でクラフトビールをつくろう」。そう思ったのは自然な流れ。さらに「高校生のときから小笠原諸島まで見に行くほどのクジラ好き」。 市内での開店に迷いはありませんでした。店の外に造り付けたベンチには道行く人が休憩していく姿も。15

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