夢つなぎ人第4版
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23美と成長を見守る美容室 らん美容室は、オープンしてから約50年。昔から通っているお客さんはもちろん、その娘さんが七五三の着付けをしに、さらには成人式でも―と、地域で愛され続けています。 伊藤さんは美容学校を卒業後、16歳で山梨県から上京し、らん美容室の寮に入って働きはじめました。寮がある美容室は当時でも珍しかったそう。以来46年間、ほとんどの時間を昭島市で過ごし、美容師の後輩もたくさん育ててきました。「無」で感じる水の良さ「初めて昭島に来たときに、水に違和感がなかった。無です」と伊藤さんは言います。「山梨でも、水のおいしいところに住んでいました。東京のほかの地域で水道水を飲もうとすると、鼻を近づけただけで薬品のにおいが分かるんですが、昭島では、それがない。山梨の水と同じだったんです。水について何を話すかと考えたときに最初は何を語ったらいいのか分かりませんでした。それくらい、普段は水で何かに気付くことがないんです」。

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