Hi,あきしま第42号
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施設見学の様子学校長と子供たち2多文化共生における学校教育の取組特集Hi,あきしま外国人の子供たちと日本人の子供たちはどんな学校生活を送っているのか。そんな疑問が生じて、武蔵野小学校へ訪問し、濱野校長先生の案内で授業中の教室を参観してきました。武蔵野小学校の所在する昭島市武蔵野は工業用地区で海外からの住民も多く生活をしている地域です。市立武蔵野小学校には2年前から外国籍の児童が在籍しています。また、体験学習ということでアメリカ在住の児童が夏休みを利用して武蔵野小学校で学ぶという交流も2年前から行われています。◆文化、言葉の違いを乗り越えて子供たちが相互に理解しあえるためには言葉の違いを乗り越えなければなりません。以前、中国からの転入で、全く日本語がわからない児童がいたそうです。そのお子さんは、みんなが自分の悪口を言っているのではないかと不安になって、なかなかクラスに溶け込めず、そして、その不安から暴れてしまうようなこともありました。◆積極的な言葉の支援活動そのお子さんに中国語が分かる支援員をつけ、日本語を教えてもらうことになり、日本語が理解できるようにな特集Ⅰ 文化・言葉の違いを越えて多文化共生の推進我が国では、平成19年に「男女共同参画基本法」が施行され、昭島市においても、第3期目となる「昭島市男女共同参画プラン」を平成23年度に策定し、男女共同参画社会の実現に向けて、その取組を推進しています。今回の特集では、主要施策の1つである「多文化共生社会での男女共同参画の推進」と「人権意識の育成」について、教育現場ではどのような取組がなされているのか、市立武蔵野小学校を訪問し、濱野校長先生からお話を伺いました。◆外国人住民の増加と教育現場での国際化・多文化共生への取組国際化、多文化共生が進む昨今にあって、昭島市でも外国人居住者が増加傾向にあります。これまでは、中国、韓国、アメリカからの居住者が多くを占めていましたが、ここ数年来、様々な国からの転入者が増えています。文化の違いから様々なトラブルも生じていますが、それを乗り越えて快適な生活を送れるような社会の構築が求められています。子供たちはどうなのでしょう。多文化共生における学校教育の取組濱野裕美(はまのひろみ)昭島市立武蔵野小学校校長(東京都公立小学校女性校長会会長)現在、昭島には様々な民族・宗教・文化的背景を持った外国人が暮らしており、平成28年1月現在で、その数は2,327人(人口の約2.1%)となっています。昭島に暮らす全ての外国人が日本人と共に参加・活躍できる多文化共生社会の構築が求められており、その教育現場での取組について武蔵野小学校校長 濱野裕美先生にお話を伺いました。

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