Hi,あきしま第42号
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5Hi,あきしま専業主夫のマイルール小川●「子どもと一緒にできる活動しかしない」「特殊な資格がないとできないことは、しない」と決めています。人は気持ちさえあれば、何の資格がなくても、子どもがいてもできることがある、その中でできる活動をする、ということを一番大切にしています。一日の流れは、7時頃に起きて、8時半頃に妻が出勤、息子の食事がすむと、家事、涼しいうちに公園で遊び、お昼を食べて、息子がお昼寝に入ったら、メールなど作業を片付けて…、就寝はこのところ午前1時頃という感じでしょうか。休日も、妻と子どもをおいて完全プライベートで出かけることはあまりありません。子どもが生まれ、初めての子育てでしたが、今までどこに住んでいても、それぞれの地域で子育て関係の団体に所属していたこともあり、わからないことは誰かに聞けば教えてくれます。また、これまでの活動を通して、子どもに関する日常的なトラブルなどを約10年間ケーススタディのように見てきたので、初めて子どもを持つお母さんたちより練習期間があったことも、すごくラッキーだったのかもしれません。---------------------------------------------これまで住んでおられた場所でも様々な活動を展開されていたそうですが、今後それらの活動はどうなっていくでしょうか?大切なのは地域の想い小川●転勤して最初の3か月間、地域を歩き回って、いろいろな人と話をするなどして、その地域のニーズを拾うことをします。その地域にないものをつくろうと思っているからです。次の3か月間で活動を立ち上げ、1年間活動し、引き継いでいくわけですが、私がつくったものが残るかどうかはシステムの問題ではなく、そこに残った人たちが、人と人とのつながりをどう残していくかという問題です。私は何かを地域にもたらそうと思って地域に入ってきているわけではなくて、ふらりと現れて、あばよと去っていく寅さんのようなものです。でも、地域の人たちは地域に残るわけだから、地域の人にとって、その活動が必要であれば残るでしょうし、そうでなければ消えていくのでしょう。寅さんの想いが大事なのではなくて、地域の人たちの想いが大事なので、私が何かを残すというよりは、地域の人たちが考えてつくっていくのだと思います。活動は、「活動」と「学び」の両輪があって、動くものです。「学び」というのは、お互いの想いを伝え合い、お互いの想いがぶつかり合ったときに、どうそれを乗り越えればよいかをみんなで考え、それを感じることであり、その「学び」の機会を、活動の回数と同じだけもつことが重要だと思います。---------------------------------------------小川さんのお話を伺いながら、性別、世代、障害などを超えて、誰もがお互いを尊重し合いながら、心豊かに生きていける世の中に向けて、大切なヒントを教わったように思いました。最後に、小川さんが書かれた「こんにちは、昭島パパネットです」というサイトのメッセージの一部をご紹介します。「子育てに関わることは、人間としての権利です。その権利が保障されることで子育ての魅力を知ることができ、子育てに携る道も開けます。パパと過ごす子どもたちは、パパが一生懸命に家族と向き合い、楽しく生活している姿勢を見ることで、自然に人間、家族、地域の意味を学ぶことができるのです。子育ては、私たちの人生を変えます。子育てに関わることで、人々を引き合わせ、アイデアや好奇心を刺激し、会話を活発にさせてくれます。日本中どこに行っても地域にパパたちが集う場があり、地域のこどもたちに笑顔で寄り添うあり方を、お互いに、アイデアを出し合って楽しく暮らしたい。昭島がより豊かになりますように。さあ始めましょう。」

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