Hi,あきしま第43号
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4Hi,あきしま私の経験から昭和37年池袋生まれ。35歳の時に結婚して、今は文京区で暮らしています。自分の住むまちをいいまちにしたいと思って、子どもが通う保育園、学童クラブの父母会長や公立小学校のPTA会長をやってきました。PTA会長は地元の有力者がやることが多いのですが、僕は「楽天」の事業部長の時に2年間、PTA会長をやりました。「え、そんなことできるの、サラリーマンで」と思われた方。できるんだよ、パパ達。これがワーク・ライフ・バランスです。仕事ばっかりして疲れて帰ったら、土日そんな余力がない。平日にPTAの会議があれば、僕は有給(休暇)を取ってその会議に参加する。おかげで子どもが小さかった頃、有給は100%消化していました。そういう自分の子育てや地域活動の経験から10年前にファザーリング・ジャパンを立ち上げました。子育てはお母さんだけの仕事じゃない。お父さんも期間限定の子育て、期間限定のPTAを楽しむことが、男性自身の人生を豊かにするし、家族や地域にも平和を届けることができるんだよ。イクボスとはイクボスとは育児をしているボスという意味ではなく、職場で働くすべての部下のワーク・ライフ・バランスを考える上司のことです。さまざまな条件を抱えた人が職場にいる。それぞれの人に合わせたオーダーメードの支援をする。それがイクボスの第一条件です。遅くまで働けない子育て中の人、あるいは親をデイケアなどに預けているので4時に帰りたい人、独身だけど勉強、趣味の習い事で定時に帰りたい人、病気を抱えている人もいる。様々で多様化したスタッフをうまく支援しながらキャリアアップを図る。そうすると組織の業績も上がってくるといわれています。仕事一筋ではなく、ボス自身も自分の私生活を楽しむ。趣味、家族、地域とかかわっていますか。そういうことが今問われてきています。地域とのつながり子どもが学校やコミュニティに居る時に仲間を作っておいた方がいい。いますか、地域にパパ友が。僕はパパ友40人、ママ友70人、ジジ友20人、ババ友30人くらい地域にいます。3・11東日本大震災の時に新幹線に閉じ込められ、横浜で一晩、帰宅難民でした。その時、僕の家族の安否を確認してくれたのが地域のママ友でした。新幹線の中で子どもを助けに行けない。そんな時に頼れるのが地元の仲間です。イクボス宣言で組織改革自治体の首長が続々とイクボス宣言をしています。仕事も家庭生活も両立できる、皆が働きやすい職場改革をやりましょう。都庁の時間外勤務手当総額は年間100億円を超えます。それが3分の1でも削れれば、保育園がいくつできるか。保育園に入れない、子どもを預けられなくて働けない優秀なママが東京都には4500人もいるんです。子どもの預け先がないというだけで働けない人たちをそんなに出しておいて、なんでそんなに残業するの。もっと効率よくやれるでしょ。でも皆さんの会社だって同じです。それを少し削ればボーナスが増える。イクボスの経営者は残業代を削ってその分をボーナスでつける。その方がいいですよね。早く帰って家族で一緒に食卓を囲む方が。何で遅くまで働いて疲れ切って、たまに過労死出して、しかも税金をこんなに使うんですか。意識のパラダイムシフトを起こさないとまずいことになります。女性活躍について女性活躍の有名なエピソードに「アルコールフリーのビール」があります。あれを考えたのは育休中のママ社員です。お酒を飲みたくても授乳中はアルコールを摂取できない。試作品を作っ講師プロフィール:NPO法人ファザーリング・ジャパン  ファウンダー/代表理事1962年生。二男一女の父親。出版社、書店、IT企業など9回の転職を経て、2006年に父親支援事業を展開するNPO法人ファザーリング・ジャパンを設立し代表に。「笑っている父親を増やしたい」と講演や企業向けセミナー、絵本読み聞かせなどで全国を歩く。最近は、「イクボス」の養成で企業・自治体での研修も多い。10月22日(土)に昭島市役所市民ホールで安藤哲也さんをお招きし、「イクボス」をテーマに講演会を開催しました。その内容の一部を紹介いたします。男女共同参画講演会上司が変われば職場が変わる~イクボスのすすめ~

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