Hi,あきしま第43号
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6Hi,あきしま男女共同参画・DV防止セミナー毎年11月1₂日から₂5日までの2週間は「女性に対する暴力をなくす運動期間」です。DV、性犯罪、セクシュアル・ハラスメント、ストーカー行為などの女性に対する暴力は、女性の人権を著しく侵害するものです。昭島市では11月1₇日に保健福祉センターでDV防止セミナーを開催しました。深刻な社会問題となっているDVについて、カウンセラーの花﨑晶さんをお招きし、お話しいただくとともに、身近な相手とより良い関係を築くための自己表現・コミュニケーションの方法や、ストレス対策としてヨーガや呼吸法を取り入れたリラックス・ストレスケアについてご講義いただきました。 自分自身のココロとカラダに向き合うひとときを私は女性悩みごと相談の相談員をしていますが、相談の多くは人との関係性の問題で、夫婦や親子など家族との関係、職場での関係、ご近所やママ友、友人知人等の人間関係によるものです。統計的にみても、「女性の悩みは関係性の悩み」といわれています。私たちは日々こころとからだを動かし、いろいろ悩みながら生活しているわけですが、心(精神)と身体には深いつながりがあります。気持ちが元気だとからだもそれに引っ張られて元気になったり、その逆の場合もあります。「心身相関」という言葉を聞いたことがあると思います。からだの不調は身体の不調だけではなく、心から来ている不調もあります。そういう不調のサイン、変化に早く気がつけるようになりたいと思います。忙しい日常ではあまり自分自身に意識を向けるということが少ないと思いますが、自分の内側に意識を向け、落ち着きを取りもどすためのシンプルなヨーガを紹介するので、やってみましょう。【図1】また、自分の筋肉で負荷をかけて、筋肉を収縮させながら呼吸と合わせる運動をアイソメトリック運動といいます。緊張と弛緩の感覚を味わい、力を込めたり緩めたりをゆっくりとした呼吸とともに繰り返していくと、深いリラックスが得られます。最近はこのような方法が広く研究されるようになり、たとえばヨーガを行うと、唾液中のコルチゾールという物質(ストレスホルモンと呼ばれます)が変化したり、脳波にも影響を与えるなどということが科学的にもわかってきています。効果的で、心身双方にリラックスをもたらすシンプルな方法を覚えて、今の自分や周りとの関係による悩みがどのような状態にあるか、自分と向き合い、気づくきっかけになったらと思います。 DVの背景にある男女格差世界経済フォーラムが世界各国の男女間格差の状況を「ジェンダーギャップ指数」で毎年公表しています。これは経済、教育、保健、政治の4分野について国際比較をし、数値化した指標ですが、日本は2015年1₄₅カ国中101位でした。経済やいろいろな面では日本は先進工業国といわれていますが、ジェンダーギャップの面ではずいぶん後進国といわざるを得ません。日本では、女性が人の世話をする、手配・調整することも含めて、家事、育児、介護のようないわゆる「ケア」役割を担うことが多く、「気が利く女性がいい」といった性別による役割への期待が幼い頃から刷り込まれます。国民生活調査等のデータでも、たとえば睡眠時間は、男性より女性のほうがいつも短く、男性の家事時間が極端に短い。男性は長時間労働で大変だと思われていて、男性の家事育児時間が社会の中にインプットされていません。仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)に欠け、子育て期にある男性の育休取得率はなかなか増えません。一方で、はっきりと共働き世帯は多くなっています。両立する女性の負担が増えているにもかかわらず、いまだに片づけも飯の支度も「女性がやって当然」という認識、ジェンダー格差がある関係の中で、DVは起こりがちです。①目を閉じて立ち重心を感じる。体重を左右・前後に移動する。【図1】②ゆっくり息を吸いながら、手と踵を上げていく。③ゆっくり息を吐きながら、手と踵を下ろす。*①~③を身体の動きと呼吸を合わせて3~4回繰り返す。~ココロとカラダを自分で守る~自分を大切にできる私に

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