Hi,あきしま第43号
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この印刷物は古紙を利用しています8Hi,あきしまBOOKGUIDE✿ 親の生き方をどう受け継ぎ、子どもにどう向き合うか『父親を嫌っていた僕が「笑顔のパパ」になれた理由』安藤 哲也 著廣済堂出版 ₂₀₁₃年₁₂月10月に実施した男女共同参画講演会「上司が変われば職場が変わる~イクボスのすすめ~」の講師・安藤哲也さんの著書。多くの人が「親のようにはなりたくない」と感じているけれど、年を経るごとに似てしまう「遺伝子の妙」。筆者は、それをうまくパソコンに例えている。「顔や背格好という本体はどうしても似てしまうが、中身のOSは、時代に沿ってバージョンアップしていかなければならない」(P.7₆)。そして、こう続く。「親との根本的な解決にならなかったとしても、自分の中で親子、夫婦といった家族の関係をリセットできると思う。」(P.77)父親との関係性を見直し、過去の自分を受け止めると、「今、どうすればよいか」の答えが見えてくる。それが、目の前の家族との関係を新たに作っていく。バージョンアップし続けると思うと、果てしない物語のようだが、不思議とため息は出ない。むしろ、読み進めるほどに肩の力が抜け、「一歩一歩楽しみながら進もう」とやさしく勇気づけられる一冊だ。✿「男であること」に呪縛され、孤独に苦しんでいる男性への処方箋の提案『男という名の絶望』奥田 祥子 著幻冬舎 ₂₀₁₆年3月本書は、男であるが故に追い詰められた過酷で理不尽な環境や、様々な要素が複雑に絡み合った彼ら自身の心中、他者、社会との恐ろしく不気味な相互作用をあぶりだしている。社内でリストラを進めていた張本人自らもリストラに遭遇する事例、社会構造の変化に翻弄されたがための職場の配転、正規社員から非正規社員への転落、そして社会からの離脱など、そうした問題に対する彼らの苦悩が生々しく伝わってくる。絶望の淵に立たされた男たちの現状を考察し、その苦悩を克服するための処方箋を提案する最新ルポである。✿ 災害時に役立つサバイバル術を楽しく学ぶ『防災ピクニックが    子どもを守る!』MAMA-PLUG編著株式会社KADOKAWA ₂₀₁₄年2月かなりのインドア派だが、手に取ってみた。なぜなら、「防災」は必要だと心のどこかで思っていることと、「ピクニック」だったら自分にもできるかもしれないと思ったからだ。まずは、やってみる。近所からでよい。難しい道具も必要ない。トライ&エラーで学んでいけばよいと後押ししてくれているから。「大切なのは、失敗すること」と書かれている。失敗から学ぶのだ。子どもと一緒に、「日常生活力」を育んでいこう。ピクニックができれば、次はハイキングに、やがて本格的なキャンプへと進化するかもしれない。地域のイベントの一つにできるかもしれない。この本は、家族や地域の絆をつくるガイドブックになるのでは?そんなわくわく感でいっぱいになった。✿ その他、今年度購入した本◆『子ども食堂をつくろう!』NPO法人豊島子どもWAKUWAKUネットワーク編著 明石書店 201₆年8月◆『子育てと仕事の社会学』西村純子 著 弘文堂 2014年8月◆『できるリーダーはなぜメールが短いのか』安藤哲也 著 青春出版社 2015年3月◆『心が軽くなる!気持ちのいい伝え方』森田汐生 著 主婦の友社 2015年11月◆『パートナーにイラッとしたとき読む本』武田双雲 著 宙出版 2014年4月◆『世界を信じるためのメソッド ぼくらの時代のメディア・リテラシー』森達也 著 理論社 200₆年12月◆『「女性にやさしい」その先へ』AERA編集部・大沢真知子 編著 朝日新聞出版 201₆年6月◆『介護離職しない、させない』和氣美枝 著 毎日新聞出版 201₆年5月◆『災害支援に女性の視点を』竹信三恵子・赤石千衣子 編著 岩波書店 2012年10月◆『相談の力 男女共同参画社会と相談員の仕事』須藤八千代・土井良多江子 編著 明石書店 201₆年1月◆『LGBTってなんだろう?―からだの性・こころの性・好きになる性』特定非営利活動法人ReBit 編/藥師実芳+笹原千奈未+古堂達也+小川奈津己 著 合同出版 2014年9月今年度購入した本は、男女共同参画ルーム「おあしす」にあります。 問合せ先 企画政策課 042-544-5111 内線 2373Hi,あきしま 第43号 2017年3月20日発行  編集『Hi,あきしま』編集委員会  発行 昭島市企画部企画政策課TEL 042(544)5111(内線2373) FAX 042(546)5496 編集委員 来住野 清子・倉水 勝・山内 昭裕BOOKGUIDEINFORMATION~女性悩みごと相談無料~人間関係やからだ、心の悩みなどはありませんか?女性フェミニストカウンセラーが相談に応じます。お気軽にご利用ください。相談日:毎週水曜日午後1時~4時(祝日・年末年始は除く) 相談時間:1人50分 場所:市役所3階小応接室相談方法:面接または電話 利用方法:予約制TEL 042-544-5130(直通) 042-544-5111(内線2373)☆「Hi,あきしま」についてのご意見・ご感想などは、下記までお寄せください。*郵送=〒196-8511  昭島市田中町1-17-1     昭島市企画部企画政策課 男女共同参画担当*ホームページ=昭島市トップページ「市民の声」→「ご質問・お問い合わせ」を選択し、送信してください。

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