Hi,あきしま第45号
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6Hi,あきしまこれらの暴力の行使は被害者の心に深い傷を残します。それがトラウマとなって心に多くの傷をつけ、回復には長い時間が必要となります。④言葉の暴力相手を尊重していれば、暴力を振るうことはありません。つまり、暴力を減らすためには、尊重を増やす必要があるのです。では、尊重とはどのようなことでしょうか。日ごろの会話にも現れます。▼「相手を尊重しない会話」と「尊重する会話」このような状況があれば、「どうしたの?」「心配な事があったら話聞くよ」等、気にかけていることを伝え、被害者が話をしてくれる時には、否定したり話をすり替えたりせず、しっかりと聞く必要があります。▼加害者に対して●暴力は絶対に認められない、とはっきり言う。●暴力でなく健全なコミュニケーションを伝える。・加害者は、「ごめんなさい」「ありがとう」「助けてください」などの言葉を使うことを苦手としています。●暴力は遺伝ではない、学びなおしを要請する。▼被害者に対して●「別れなさい」とは言わない。・被害者は、加害者への愛情、恐怖心、「自分がもっとうまくやればよかった」「自分が我慢すれば」といった様々な気持ちなどから、別れという選択肢が非常に危なく思えることがあります。「別れなさい」ではなく、「別れを選択してもしなくても、あなたをサポートします」という姿勢が重要です。●「あなたは悪くない」と繰り返し伝える。●被害者が持つ「恐怖心」を理解する。●被害者の「身の安全」を一緒に考える。●別れても戻ることが何度かあると知っておく。・被害者が加害者と別れても平均で6~8回くらい戻ります。それだけ別れることは難しいことです。戻った時にこそ、安全でいるためのサポートがより必要になります。●外部の相談窓口につなげる。このように、きめ細かい対応が必要です。以上が「デートDV」のお話です。男女問わず、誰にでも起こる深刻な問題とご理解いただいたかと思います。ご清聴ありがとうございました。⑤どうすればいいのか?このように「デートDV」の問題は深刻な実態なのですが、ではどうすればいいのでしょうか?以下、いくつかの項目に分けて考えていきましょう。▼「デートDV」を見分けるサイン(被害者の変化)●楽しんできたことに興味を示さなくなった。●予定やアポをドタキャンする。●以前より付き合いが悪くなった。●成績、体重、外見が大きく変化した。●体の傷について説明できない、説明が不自然。■「尊重の■「尊重のないない4444会話(デート編)」会話(デート編)」え、今日、友達と帰るの?うん、皆で買い物に行くんだマジで!待ってたんだから一緒に帰るっしょ。え~でも約束しちゃった「一緒にいたい」とか普通思わない?そうだけど…まさか友達の方が大切なんて言わないよね?そうじゃないけど…普通好きなら、デートを優先させるのが常識だよ!■「尊重の■「尊重のあるある4444会話(デート編)」会話(デート編)」え、今日、友達と帰るの?うん、皆で買い物に行くんだそっか。一緒に帰ろうと思って待ってたんだけど、残念。ごめんね、約束しちゃったんだこのごろ一緒にいられなくて寂しいなそうだよね、私(僕)も。でも友達との時間も大切だし…確かに友達との付き合いも大事だよね。どうしようか?たとえば、一緒に帰る曜日を決めるとかはどう?※NPO法人レジリエンス資料からの引用

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