Hi,あきしま第45号
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SNS・ネットトラブルSNS・ネットトラブルから見るデートDVデートDV※デートDV:交際中のカップルの間で起こる暴力のこと。7Hi,あきしま③暴力の構造…長くトラウマとして▼なぜ暴力を振るうのか?怒りやストレスが暴力の原因ではありません。「暴力を振るってもいい」と思うことが原因です。この心理は、自分にとってメリットがある関係であればいい顔をし、見下してもよい関係であれば力を行使して支配する(=暴力)という構造として現れてきます。▼暴力の種類暴力は次の6つに区別すると分かりやすいでしょう。いずれも相手を力で支配しようとする関係です。身体的暴力身体を傷つけるなどのほかに、眠らせない、アルコールを強要する、など。性的暴力セックスの強要、避妊に非協力、性的な罵り、性癖の押し付け、セックスの撮影、など。経済的暴力お金を巻き上げる、貸したのに返さない、働かせない、ローンを組ます、性風俗で働かせる、など。精神的暴力脅かす、無視する、家族・友人に会わせない、自由な行動を許可しない、大切にしているものを壊す、常に意見を否定する、舌打ちやニンマリ笑う、など。デジタル暴力ネットへの悪意の書込み、無許可の写真掲載、なりすまし書込み、など。ストーカー行為携帯チェック、写真送信の強要、メール返信の強要、ツイッター書き込みの現場に現れる、など。今ご紹介いただきました栄田千春です。今日は私自身の経験を踏まえたうえで、デートDV、なかでも「若い女性の暴力被害」を中心に、お話しいたします。よろしくお願いいたします。①デートDVの問題点●他人ごとではない身近な問題であること。●被害にあっている女子高校生・女子大生は3人に1人の割合!(想像以上に多い現状)深刻なのは、「簡単に解決できない」問題であることです。その理由は、下記の事例などがネックになっているからです。●DV防止法の適用外であること。●「簡単に別れられる」と軽視されがちなこと。●専門の相談機関が少ないこと。②SNS等の問題点…手放せなくなる▼SNSは特に若い人にとっては欠かせないもの●同じ価値観の人と“つながれる”安心感。●いつも“つながっている”自分の居場所。●すぐに“情報”が入ってくる。▼しかしSNSにはマイナス面も●「仲間外れ」の恐怖・不安がいつもある。●グループから外されて寂しい・話題に入れない。●写真を勝手にSNSに載せられた。●先生や大人に相談できない(上下関係の圧迫感・大人はSNSの仕組みをよく知らない)。このようにして、SNSによる見えない暴力に悩んでいるのが実情です。平成29年度男女共同参画セミナー・報告◆◆講師プロフィール◆◆栄田 千春 さんNPO法人レジリエンス こころのケア講座ファシリテーター。DVやデートDVに関する講演、研修会の講師として、多くの自治体、中学校、高校、大学などで活躍。

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