2014年4月1日号
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3広報あきしま 平成26年4月1日号 東日本大震災での教訓を踏まえ、市民の皆様に参加いただきながら進めていた地域防災計画の修正が、昨年末に完了しました。 これは、立川断層帯地震が発生した場合の被害想定を踏まえ、減災という考え方を進める視点から計画の総点検を図ったものです。今後新たな計画に基づき、災害から市民の生命、身体、財産をしっかりと守る、自助、共助、公助による総合的な防災対策の推進を図り、災害に対して強くしなやかな昭島のまちづくりを進めます。 市内の建築物の耐震化については、耐震改修促進計画に基づき、災害時の避難所となる小・中学校の耐震化に優先して取り組むなど、その推進に努めてきました。現在、耐震改修促進計画を現状に合致したものとすべく、見直しに取り組んでいます。今後におきましても、見直し後の計画に基づき、耐震化の総合的な推進を図っていきます。 このほか、上下水道の耐震化、防犯、交通安全にも力を入れ、安全で安心して暮らせる昭島の実現を目指します。 成熟した都市環境の整備は、都市としての価値と魅力を生み出し、豊かな市民生活や産業活動をしっかりと支え、「元気都市あきしま」の確かな実現につながる、大変重要な取り組みです。 その代表は、本市の東西の玄関口となる東中神駅北側の立川基地跡地昭島地区と、拝島駅南口の整備事業です。 立川基地跡地昭島地区市街地整備事業は、将来の発展を見据えた緑豊かで良好な市街地整備を図るもので、現在、区画整理が急ピッチで進められています。引き続き、安全の確保と環境への配慮を第一に、事業の推進に努めていきます。また、これに合わせ、東中神駅の橋上化と南北自由通路については、本年度、実施設計に着手します。 拝島駅南口周辺整備事業については、交通結節点である拝島駅の周辺に賑わいと潤いをもたらす駅前広場の整備を、駅前の地下自転車駐車場設置を含めて進めてきました。関連する道路整備も順調に進捗しており、ようやく事業の先行きも見えてきたようです。 次に、社会教育複合施設の整備についてです。つなぐ・広がる・見つける・育むをコンセプトに、多くの機能を複合化する施設として整備する方針です。既存の施設などの有効活用や、新たな機能の付加なども視野に入れながら、本年度、設計及び整備事業者の選定を行います。 次に産業の振興についてです。魅力と活力にあふれた「元気都市あきしま」を実現していくためには、産業の活性化に向けた持続的な取り組みが大変重要です。昨年度設置した産学官金検討委員会に、昭島の産業が活力にあふれ元気になるための具体的な支援策の検討をお願いし、その実行に努めます。これにより、産業振興の方向性を確かなものとし、産業の持続的な発展と市民生活の向上を図ります。 私たちは地球環境に負荷をかけない持続可能で真に豊かな社会を築いていく時期を迎えています。これまでにも、温室効果ガスの排出量を抑える低炭素社会、将来にわたり自然の恵みを享受できる自然共生社会、そして、物質が健全に循環する循環型社会、これらの実現に向けた取り組みを継続してきました。このような取り組みが相互に関連し、効果的に機能して構築される社会こそ、真に豊かで持続可能な社会と呼ぶことができます。 低炭素社会の創出を進める取り組みとして、岩泉町と新たに地球環境保全協定を締結し、市の人口と同じ本数の樹木を保全するカーボン・オフセット(※2)を進めます。 自然共生社会の実現を図る取り組みとして、市域を越えて豊かな自然環境を守る、奥多摩・昭島市民の森事業を推進し、森林の恵みを次世代へ引き継いでいきます。2 力を合わせ、ともに守る、安全で安心して暮らせるまちづくりへの取り組み3 潤いと魅力を生み出し、賑にぎわいと活力にあふれるまちづくりへの取り組み4 ともに育み、未来につなぐ、環境を守るまちづくりへの取り組み次ページへ続きます※2= CO2(二酸化炭素)の排出量に見合った森林保全活動などを行い、排出した分を埋め合わせる仕組み

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