広報あきしま平成27年4月1日号
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4昭島市役所☎544-5111(代表) 将来に向けて持続可能な、確固たる財政基盤を確立し、「元気都市あきしま」の確かな実現を財政面から支えていくため、引き続き不退転の決意で行財政改革に取り組みます。 歳入の確保については、市税等の収納対策に努めるほか、使用料及び手数料などの受益者負担の適正化を図ります。 歳出の削減については、引き続き事務事業の見直しや民間委託化の推進、職員数の削減や給与の適正化に取り組みます。 また、公共施設の管理については、ファシリティマネジメント(※5)の考え方を踏まえ、その基本的な方針となる公共施設等総合管理計画の策定に取り組みます。 社会保障・税番号制度については、個人情報の保護にじゅうぶんに配慮しつつ、社会保障、税、災害分野への利用の促進に向け適切に対応していきます。 次に、行財政改革を支える人材育成についてです。市民から信頼され、行政のプロフェッショナルとして自律する職員の育成に努めるとともに、職員の創意工夫を市役所の改革につなげていくため、部活性化プロジェクトや職員提案制度の更なる推進を図ります。 また、職員の健康支援と健康管理を進める中、職層別研修や心の健康相談など、メンタルヘルスについての取り組みにも努めます。 中国の儒学者である孟子の教え「志は、気の帥なり」にもあるように、目標を持ち、それが明確であれば、目標に向かってがんばろうという気力が自然と出てくるものです。目標に向かって全力で努力することの大切さを理解し、実践できるよう、学校教育、社会教育の中でしっかりとサポートしていかなければならないという思いを強くしています。 4月から教育委員会制度の抜本的な改革が行われます。これにより、市長が主催者となり、新たに創設する総合教育会議を開催・運営し、地方公共団体の教育・学術・文化の振興に関する基本的な方針となる大綱の策定や教育の条件整備など、重要な教育行政の方向性を教育委員とともに協議していきます。首長として、自らに課せられた責務をしっかりと自覚し、教育の中立性、継続性、安定性の確保にじゅうぶん配慮しながら、責任ある教育の実施に努めます。 さて、昨年参加した全国都市問題会議の基調講演で、作家の山本一力さんが、アメリカ社会と日本社会を対比させ、社会に対する市民の自覚と責任について論じ、あまりにも過保護になりすぎて、本来問われるべき自己責任の意識が薄れていると述べられました。社会情勢が目まぐるしく変化する現代社会においては、困難な状況下であってもたくましく自分自身の未来を切り拓いていくために、自己責任の意識を持ち、昭島の未来を担う子どもたちには、生きる力をしっかりと身に付けてほしいと考えます。 また、伝統や風習、歳時や儀式が廃れてゆく今日、社会の基礎単位であり国づくりの基盤である家庭の役割は、より重要となっています。家庭は、子どもたちが一人の人間として資質や能力を培う最も基礎的な教育の場であり、教育の原点であると考えます。 子どもは、親のみならず国・地域の宝です。国家百年の計である教育のすべては、子どもの健やかな成長のためになされなければなりません。 国づくりは人づくり、人づくりは国づくり、そして、人づくりは教育の基本、との原点に立ち返り、知・徳・体の調和の取れた、子どもたちの生きる力を育成していくため、教育に関わるすべての方と連携し協力しながら、家庭、学校、そして地域社会が一体となった人づくりへの支援に努めます。 市政運営に対する基本的な考え方を盛り込んだ本年度の予算教育に対する思い5将来に責任を果たす持続可能な行政運営の確立に向けた、行財政改革の取り組みおわりには、喫緊の課題や行政が今なすべき必要な施策にはじゅうぶんな配分に努め、新たなまちづくりの第一歩となる未来に向けた予算としました。 吉田松陰の教えに「夢なき者に成功なし」とあります。私としても、望むべき将来都市像である「元気都市あきしま」の確かな実現に向け、総合基本計画に基づき着実に推進していかなければならないと決意を新たにしたところです。11万2000余りの市民の生命と財産を守り、福祉の向上を図るとの決意のもと、理想を捨てず、望みに向かって、一歩一歩着実に進んでいきます。 これからも潤いとゆとりのある「元気都市あきしま」を未来の世代にしっかりと引き継いでいくため、全身全霊を傾けます。皆様方の変わらぬご支援、ご協力を心からお願い申し上げます。※5= 保有する施設やそれらの利用環境などを、維持・管理だけでなく、より良いあり方を追求しながら、総合的に企画・管理・活用していく経営活動

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