公民館だより平成29年4月1日号
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二〇一七年一月二〇日、ドナルド・トランプ氏が「第四五代 米国大統領」に就任し「米国第一」宣言をしました。学びて思わざれば 即ち罔(くら)し思いて学ばざれば 即ち殆(あやう)し 人から学んだだけで、自分で考えることをしないと、何もはっきりとは解らない。一人で考え込むだけで、広く学ばなければ、狭く偏ってしまう危険がある。どんなことにもバランスが大切、子どもたちには、思いやりの心の大切さを教えましょう、という孔子さんの論語記事を思い出しました。 米国の象徴、「自由の女神」による、自由・平等・平和の精神に反するのではないかと危惧を憶えます。 昨秋、十月、教育委員会より二期目、公民館運営審議会委員の委嘱を受け、年が明け一月二十一日、福生市で「都・公民館研究大会」が開かれ参加しました。 「少子・高齢化時代の公民館のあり方」についてグループ別討議が行われ活発な意見が交わされました。二十代女性たちの話が聞けました。少子化の原因は若者たちの「非正規雇用」「奨学金制度」「ボーナス」等経済格差が問題であると、由に結婚迄踏み込めない。又、結婚後の保育園不足や環境問題も大きな要因である。「少子化」と「若者の貧困」は比例します。 昨年三月、実母が満九四歳で天寿を全うしました。糖尿病による人工透析を受けながらの十数年でした。 戦後、価値観がすっかり変わってしまった環境変化についていくのは大変だったようです。乳呑み児を抱え、直ぐには教職に復帰できず空襲に遭った一族は田畑に囲まれた田舎に疎開し、地の皆様の御陰を持って再び元の場所に戻れたと感謝の気持ちを聞きました。 超高齢社会と呼ばれる今、九十歳と耳にしても特別でない思いがします。皆、向学心旺盛な方々で元気いっぱいです。反面、認知症、高齢ドライバー、老老介護、貧困と気がかりな大きな問題が山積みです。 このような生きづらい時代だからこそ、公民館情報に関心を持ち、公民館で仲間と繋がり、学び、知恵を出し合い、自己の価値観だけでなく、他の価値観も理解し、共に歩みたいものです。 先人たちの公民館創造の思いを受け止め、審議会委員の一人として公民館と市民の橋渡し役となり努力して参りたいと思います。 桜の花も、もうすぐです。公民館運営審議会委員天沼 典子 公民館運営審議会は毎月1回午後7時から開催しています。1月と2月の主な内容についてお知らせします。◆1月13日(金) 東京都公民館連絡協議会委員部会担当委員より、1月21日(土)に行われる公民館研究大会の担当分科会についての説明がありました。 事務局から今年度実施した講座及び終了した講座の説明がありました。 また、最後に公民館に関するビデオなどを視聴し、公民館の役割等について学習会を行いました。◆2月15日(水)  公運審委員や社会教育委員などの4委員会でなる昭島市社会教育関係委員研修会が市役所で行われました。 約60人が参加し、グループごとに物語「ある村で起きた出来事」を参考にワークショップを行い、価値観の個別性・多様性について学び、また、関係委員との連携を深めました。 平成29年1月21日(土)、三多摩各市の公民館で構成する東京都公民館連絡協議会主催による第53回公民館研究大会が福生市民会館・公民館を会場として開催されました。 公民館は地域における生涯学習・社会教育の中核的な拠点として、地域住民が集い・学び・交流する場としてコミュニティづくりの役割を担ってきました。 しかし、少子高齢化や高度情報化等の進展により時代状況は急激に変化し、その役割や今後のあり方が問われています。そうした中で、今年度は、「公民館のこれまでとこれから〜成果と方向性〜」をテーマとし、午前は、開会式と朝岡幸彦さん(東京農工大学教授)による基調講演が行われ、午後は、参加者が4つの課題別集会に分かれ、活発な討議を行いました。 この大会には、東京都公民館連絡協議会に加盟する11市1町(八丈町)の公民館のほか三多摩4市の公民館等から市民・公民館運営審議会委員・職員等、約270名が参加しました。第53回公民館研究大会平成29年4月1日

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