議会だより平成28年10月31日発行
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No.256あきしま市議会だより平成28年(2016年)10月31日(3)金である基金の現在高が約15億円増えており評価する。 しかしながら、市債の約半分を占める臨時財政対策債の現在高が約110億円あり、元金償還が本格的に始まる時期を迎えている。しっかりした対応をお願いしたい。 なお、北川市政における最後の決算となるが、20年間のこれまでの財政運営は、行財政改革の推進により、総額約290億円の財政効果を生み出し、これを財源として遅れていたインフラ整備等に取り組み、また福祉、教育の向上に努めたことを高く評価するものである。 以上、本決算に賛成する。 反対日本共産党昭島市議団荒井 啓行 議員 市は2年ごとに、3回連続して国保税を値上げした。その一方で、所得額が200万円以下の世帯数が全体の74.5%を占め、所得の低い方が年々増加するなど、国保加入者の厳しい生活実態がうかがわれる。 平成27年度から、被保険者の負担軽減のための国庫支出金等が交付されており、これを活用して国保税の引き下げを行っている自治体もある中、市はすべてを赤字補てんに充当する等、血も涙もない対応で許せない。 また、国民健康保険は被用者保険等と違い雇用主負担がなく、国と自治体がその役割を果たしている。国民健康保険法は国保事業の健全な運営のため、法律は自治体の負担を義務づけており、一般会計から国保会計への繰り入れは問題ないと指摘し本決算に反対する。 賛成自由民主党昭島市議団小山  満 議員 国民健康保険税の徴収率は80.3%と、前年度と比較して1.2ポイントの増となっている。徴収率は向上を続けており、収納確保に関する様々な取り組みを継続した結果であると判断できる。 また、一般会計からの多額の赤字繰入金により収支のバランスをとっている状況に変わりはないが、赤字補てん額は前年度より約1億9千万円減少と、一般会計に及ぼす影響を考慮し、努力したものと評価する。 なお、平成30年度からの広域化はすぐそこまで来ており、国や都の動向を把握し、市民への丁寧な周知と制度の激変緩和の対策等に努めてほしい。 加えて、地域医療の支えである制度の安定的で持続可能な運営の確保に向け、更なる努力の継続を要望し、本決算に賛成する。(2面下段より)(4面下段へ続く)補正予算審査特別委員会◇と  き 9月6日◇委員長 小山  満◇副委員長 渡辺 純也◇委員数 19人(正副議長を除く)◇審査結果 各会計とも      原案可決各会派の主な質疑(質疑順に掲載)質問 国民健康保険特別会計の以下の内容は。①一般会計繰出金1千160万円の増。②国保事業運営基金繰入金1億245万8千円の減。答弁 ①職員給与費等繰入分と、出産育児一時金の繰入分の決算が終わり、精算の結果、一般会計に戻した。②今回の補正予算の所要の調整により、繰入金を減額。質問 介護保険給付事業運営基金積立金に1億3千539万円積み立てた理由は。答弁 平成27年度の事業費が確定し、精算後の剰余金を積み立てた。質問 一般会計歳入で普通交付税が減額の理由は。答弁 地方消費税交付金や配当割交付金等が、見込みより伸び、基準財政収入額が増加したため。質問 前年度繰越金を、公共施設整備資金積立基金に積み立てた理由は。答弁 前年度と同様に、今後の普通建設事業等の財政需要を見通す中で実施。みらいネットワーク ◎ 一般会計(第3・4・5号)           当初予算443億9600万円前回までの補正額4060万円今回補正額(第3号)7億7910万円今回補正額(第4号)920万円今回補正額(第5号)300万円予算総額452億2790万円 ◎ 国民健康保険特別会計(第1号)         当初予算141億9800万円今回補正額9960万円予算総額142億9760万円 ◎ 介護保険特別会計(第2号)           当初予算79億7047万円前回補正額740万円今回補正額2億5198万4千円予算総額82億2985万4千円 ◎ 後期高齢者医療特別会計(第1号)        当初予算20億9694万9千円今回補正額5207万円予算総額21億4901万9千円 ◎ 下水道事業特別会計(第1号)          当初予算25億4791万1千円今回補正額3億8893万円予算総額29億3684万1千円 ◎ 中神土地区画整理事業特別会計(第1号)     当初予算3億8400万3千円今回補正額94万2千円予算総額3億8494万5千円予算の補正状況日本共産党昭島市議団無会派自由民主党昭島市議団公明党昭島市議団国民健康保険特別会計質問 定期予防接種業務委託1千633万円増の内容は。答弁 B型肝炎予防接種を10月から3月までの間、延べ1千772人実施を想定。質問 認定こども園と私立保育園の業務効率化推進事業について、内容は。答弁 保育日誌、出席簿、児童票等、保育士が手作業で作成していたものをICT化し業務の効率化を図る。質問 昭島市の魅力を市内外の人に認知してもらうことが大切では。他市と違うパブリシティ活動の検討を。答弁 ホームページの効果的な活用などを促している。昭島ならではの情報発信についても検討していきたい。質問 アキシマクジラ化石標本付着異物剥離等委託について、①内容は。②(仮称)教育福祉総合センターにレプリカを展示する際、化石の一部、写真や資料などを一緒に展示する考えは。答弁 ①化石本体に付着している異物の除去やなくなっている部分の補完等を行い、学術研究の対象となる標本に仕上げていく。②レプリカとともに、来館者に興味を持っていただける展示となるよう工夫していく。質問 認定農業者施設整備支援事業補助金について、①対象農家が販売拡大する商品は。②農業は都市生活の中で心に潤いを与え、食育にもつながる。市民農園や体験農園を増やす考えは。答弁 ①3件が花を、他3件がトマトなど野菜の増産を計画している。②有意義な取り組みと考えるが指導する農業者の負担も大きい。意欲的な農業者がいれば市民農園や体験農園を増やす取り組みをしていきたい。質問 市民交流センターについて、①11月から耐震工事とのことだが、3年後の建て替えについての考えは。②3階会議室の空調が壊れている。入れ替えるべき。答弁 ①特定防衛施設周辺整備調整交付金を基金に積み立てており、一定の財源確保が図れた段階で、公共施設等総合管理計画との整合を図り対応していきたい。②広い部屋に効果的で安価な空調が見つからない状況。調査を継続していきたい。質問 就労のきっかけとして農業を利用し、就業意欲を増加させる中間就労の取り組みが、生活保護受給者等の自立に向けて重要と考えるが所見は。答弁 活用できるケースもあると考えており、課題を踏まえ、関係部署間で連携しながら、福祉分野での取り組みを検討したい。質問 平成27年度に策定したデータヘルス計画では健康増進について書かれているが、計画に基づいて展開した事業は。答弁 データ化された医療情報を分析し、特定健診の勧奨はがきの内容を対象者により変えて発送した。質問 市内には史跡等の看板が多くあるが、統一されたデザインで種類ごとに色質問 財政調整基金の現在高見込額は本年度末で約35億円だが、中期財政計画では32年度末で23億円まで減少している。市の考えは。答弁 繰越金を積み立てて質問 予防接種事業について、①B型肝炎ワクチンが定期接種化された経過は。②妊婦へのワクチン接種に関する情報提供はどのように行っているのか。答弁 ①子どものB型肝炎は重篤化するケースが多く、任意接種の接種率も高いため。②予防接種特集号の配布やホームページ等での周知、保健師による面接等で情報提供を図っている。質問 保育園等の業務効率化推進事業について、①具体的にどのような業務がICT化されるのか。②1園あたりでどの程度の効率化が図れるのか。答弁 ①児童票や指導計画、保育日誌の作成機能等がそれぞれ連動し、タブレット等での作成が可能とないく中で、計画上の残高まで陥らないような形での財政運営を行っていきたい。る。②保育士の業務の効率化によって、年間70万円程度削減できると考える。質問 昭島ブランド構築・推進事業で、水ブランド品に関する個別相談会や水のつながりツアーを行うとのことだが、①委託先は決まっているのか。②水に特化したものに限定されるのか。答弁 ①現時点では未定。②国の地方創生加速化交付金の対象事業であり、既存の水ブランド構築推進事業を加速化し、展開していく位置づけとなっている。質問 市民交流センターは空調の故障等で利用者が大変な不便を感じているが、市としてどう考えるのか。答弁 今後の施設計画等もあり、既存の経費の中で何が可能か検討していきたい。質問 普通交付税の今後の見込みと対策は。答弁 平成30年度以降は不交付を見込んでおり、次回の中期財政計画策定の中で改めて示していく。分けするなど、観光マップに記載できる形で活用してはどうか。答弁 統一された分かりやすい看板の必要性や有効性は認識しており、最適な手段を今後検討したい。質問 中神土地区画整理事業が長年続き、地権者の世代交代や細分化が行われている中、借り上げ道路の現状と今後の対応は。答弁 借り上げ道路の部分は、将来的には権利者の減げん歩ぶ対象地となるが、現状では相続や買い取り申し出等に対し、減歩緩和対象用地として取得している。今後も権利者と調整しながら、同様に対応していきたい。

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