第1回環境学習講座(多摩動物公園にて昆虫の講習会)
更新日:2019年10月5日
- 日付
- 平成29年7月15日
- 時間
- 午前9時から午後12時30分
- 場所
- 東京都多摩動物公園(昆虫園)
- 講師
- 多摩動物公園
昆虫園飼育展示係渡辺良平さん
動物解説員山崎彩夏さん - 参加者
- 22名(参加市民15名+事務局2名+講座スタッフ5名)
- 内容
- 多摩動物公園内にある昆虫館において、専門家による昆虫の種類、生態及び採集方法などについて講習会を開催した。
平成29年度第1回環境学習講座では、生物多様性の観点から昆虫に関しての講座を開催しました。
昨年度行った第1回の環境学習講座では、同じく昆虫をテーマに多摩動物公園において講座が開催されましたが、雨天により予定していた昆虫採集は中止となり、隣接する蝶館での見学会となりました。しかし、今年度は晴天にも恵まれ暑い日となり昆虫採集を実施することができました。
講座内容
午前9時に市役所を出発し多摩動物公園に開園前に到着、門の前で開門を待ってからの入園となりました。
入園後は、参加者全員揃って昆虫館に移動しました。
今回の講座では、飼育展示係の渡辺さんがメインとなり説明をしていただきました。
「講座開始」午前9時50分
多摩動物公園内に常設している昆虫館(本館2階)にて講座が開催されました。
「昆虫とはどんな生き物?」
虫の体は足が6本あり頭・胸・腹3つの部分に分かれている。
- 変態とは
- 完全変態 卵 → 幼虫 → さなぎ → 成虫
- 不完全変態 卵 → 幼虫(親と形は同じ小さな羽)→ 成虫(大きな羽)
- 無変態 卵 → 幼虫 → 成虫(脱皮を繰り返し成虫になる。外見の変化はない)
「昆虫採集の挑戦」
昆虫館の裏に常設している温室の周りの草むらで、各自、虫捕り網とカップ(採集容器)を持ち昆虫採集を行いました。
温室では、コアラの餌となるユーカリの葉っぱを育てていました。
昆虫採集では、参加した子ども達より、保護者の方が真剣に採集していました。
また、数名の子ども達は、始めおっかなびっくりの子どももいましたが、慣れてくると夢中で昆虫を探していました。
採集できた昆虫は、チョウ、カマキリ、トンボ、アリ、バッタ、コオロギなど、なんでもない草むらにも、いろいろな種類の昆虫が見つかりました。
採集する虫によって、網をうまく使えば飛んでいる昆虫などは取りやすいことが分かりました。
「採集した昆虫の観察」
採集後は、教室に戻り机の上に採集した昆虫を並べ分別しました。
種類の分からない昆虫は、講師の渡辺さんに教わりながら魔法のシート(資料)を参考に「目(もく)」と呼ばれるグループに分けました。
- 主な昆虫のグループ
トンボ目、カメムシ目、カマキリ目、コウチュウ目(カブトムシ・テントウムシ)、チョウ目、ハチ目、アミメカゲロウ目、トンボ目、バッタ目など
また、トンボとカゲロウの違いは、トンボは止まった時に羽根が重ならない、カゲロウは重なるなどを教わりました。
その後、顕微鏡を使用して昆虫の頭、体、足などを観察すると、チョウは足が4本しか見えないが前足が隠れている、アリは鋭い牙のような口で、お腹に毛が生えているなど、様々な事が観察できました。
「昆虫園ショートツアー」
観察終了後、昆虫館本館にいるハキリアリを講師の渡辺さんの説明を聞きながら見学を行いました。
- ハキリアリとは
- ハキリアリは、北アメリカ東南部から、中南米の熱帯雨林帯を中心とした地域に広く分布。
- 体の色は赤褐色、3から20ミリメートルの体長で各アリの大きさには、ばらつきが目立つのが特徴。
- 種類は、最大の女王アリ、大型の兵隊アリ、大型の働きアリ、中型の兵隊アリ、中型の働きアリ、小型の兵隊アリ、小型の働きアリ、そして繁殖する為に生まれるオスのアリなど多くのバリエーションに分かれているのは、このアリが持つ特色だと教えていただきました。
「まとめ」
- Q&A
質疑応答では、参加者の方達がそれぞれ採集した虫や昆虫に関する事などを講師に質問しました。
「講座終了」午後12時30分
講座終了後は自由解散となり、園内を見学する人、帰る人に別れ解散となりました。
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