Hi,あきしま47号
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2Hi,あきしまなぜSNSはトラブルを招きやすいのか?トラブルが発生しやすい理由として3つのポイントをご紹介します。ポイント❶ 24/7、10秒ルール24時間7日間という意味なんですね。従来の、ネットやスマホが登場する前のいじめは、学校で嫌な思いをしても、とりあえず家に逃げ帰れば、そこは安全な場だったわけです。ところが現代のネットやSNSが絡むいじめは、自分が学校に居ようが家に居ようが、平日だろうが週末だろうが、全く関係なく24時間7日間いじめられっぱなしで、被害者としては本当に一日中逃げ場がないという事になります。さらに一部の子どもたちの間では、LINEで友達からメッセージが来た時には10秒以内に返信しなければならないというルールが使われていて、10秒以内に返信しないと「何あの子、感じ悪い、付き合い悪い」と思われて、翌日からいじめのターゲットにされてしまうこともあります。ポイント❷ 記録性と保存性一度書き込まれた文字や画像は記録されます。例えば、その場で相手から悪口を言われたら、それはとても傷つきますが、そこで終わります。しかしながら、ネットに悪口を書き込まれてしまうとずっと残るので、何度でも見ることができます。また半永久的に保存されるため、例えば小学生の時に書きこまれたネット上の悪口が、大人になって出会った新しい友達に見られてしまう。つまり自分がいじめを受けていたという記録から、一生逃れられなくなってしまうのです。ポイント❸ 拡散性ネット上に書かれた文字や画像は簡単にコピーして別のサイトに貼り付けることができます。そうなると最初は一つのサイトにだけ書かれていた自分に対する悪口を誰かが面白がってコピーして別のサイトに貼り付ける。それを見た別の誰かが別のサイトに張り付ける。これが繰り返され、短期間であっという間に無数のサイトに広まっていきます。子どもたちの間で起きているトラブルトラブル❶ ネットいじめLINEが絡むネットいじめが今、子どもたちの間で増えています。例えば一人の子どものLINEに対して「なめてんじゃねーぞコラ」「返事しろ」等、バーッと悪口を連打で送りつけるというケースが見られます。また、自分としては仲良しグループでLINEをやっているつもりだけど、自分が送るメッセージだけ無視される「既読スルー」と言われるいじめられ方もあります。あるいは自分としては仲良しグループでLINEをやっているつもりだけど、実はその仲良しグループは自分の知らないところで別のLINEグループを立ち上げて、その中で悪口を言っている「LINE外し」と呼ばれるいじめられ方もあります。さらに自分の顔写真や個人情報が無断で利用されることもあります。加害者はいじめたい相手の個人情報を利用してプロフィールを作り上げ「私、実は隣のクラスの〇〇君のことが大好きなの」とか「エッチしたいから相手募集してます」など、ウソ八百をあれこれ発信します。〇〇君には誤解されるし、自分のスマホにはいやらしいメッセージがバンバン入ってくるし、やられた方はたまったものではありません。また、動画を掲載されるといういじめられ方もあります。例えば教室の片隅で複数の生徒が一人の生徒をボコボコに殴ったり蹴ったりしているときに、加害少年の一人がその様子をスマホで録画し、それを男女共同参画DV防止セミナー(平成30年11月22日)報告子どもとSNSトラブル子どもとSNSトラブル~大人としてできることを考えよう~~大人としてできることを考えよう~デートDVやネットいじめ等、スマートフォンの普及に伴い、SNSが絡むトラブルが子どもたちの間で頻発しています。子どもたちを取り巻くネットの現状と危険性についてお話を伺いました。講師:渡辺真由子さん(星槎大学大学院 客員教授 メディア学者/ジャーナリスト)

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