Hi,あきしま47号
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3Hi,あきしまネット上の動画共有サイト(ユーチューブやニコニコ動画など)に投稿します。そうなると、被害者がいじめられて泣き叫んでいる姿や、周囲の人たちが笑いながら囃し立てている様子を、世界中の人に見られてしまうことになります。これは被害者にとっては非常に屈辱的なことかと思います。このようなネットいじめが深刻化していくと様々な事態が発生します。例えば、LINEで悪口を書き込まれてカッとなり、書いた相手を公園に呼び出して暴行に及ぶといった事件もありました。さらにネット上で誹謗中傷を受けて学校に行けなくなることもありますし、最悪の場合は自らの命を絶ってしまう事態も発生しています。*大人として子どもたちに何を教えれば*大人として子どもたちに何を教えればいいのか?いいのか?まず加害者に対しては「ネットへの書き込みは匿名ではない」という事を教えて欲しいと思います。いじめの場合、加害者が相手の悪口をネット上に書いたとしても、自分の仕業だとわからないと考えがちです。しかしながら、ネット上の書き込みは調べれば、どこの誰が書いたのかは、だいたいわかるようになっています。「肖像権の侵害」という問題も教える必要があると思います。友達とみんなで撮った写真を、SNSに掲載する際、許可を取っていないことが多いです。相手に許可を得ずに写真を掲載することは、相手に対して非常に失礼であり、さらに肖像権の侵害です。そして「文字によるコミュニケーションの危険性」についても伝えていく必要があります。例えばある女の子が、「この子のお洋服、かわいくない」というメッセージを付けて友達の写真をLINEに載せました。するとその写真を載せられた本人は怒ってしまいました。最後のクエスチョンマークが抜けただけで全く逆の意味にひっくりかえってしまったからです。さらに「承認欲求」もポイントです。承認欲求というのは、誰かに認められたい、必要とされたいという人間としての基本的な欲求です。家庭の中で親との会話が少ない、あるいは親が自分の話を真剣に聞いてくれていないと感じる子どもほど、いじめの加害者になる割合が高いという事が明らかになっています。そういう子どもは、自分の存在意義を確認するために身近な誰かを攻撃する事があります。そのため、日頃から「あなたがここにいてくれてうれしいよ」と言葉や態度で示し、「自分は認められている」と感じられるような環境を大人が作っていく事も重要になります。一方で被害者に対しては、ネット上でトラブルにあった場合、「証拠を保存する」ことの重要性を教える必要があります。今、LINEなどの画面はスクリーンショットと呼ばれる機能で画面ごと保存できるので、嫌な画面は保存し、証拠を残した上で、相談先にあたっていきます。それとともに大事なのは「お互いを尊重しようというルールを仲間内で決める」という事です。これは特にLINEに関してですが、仲間内でLINEを始める際に、「お互いに忙しい時はメッセージが来ても、すぐに返事をしなくてもいいことにしよう。でもそれは決してあなたのことを軽く見てるからじゃないんだよ」というようなルール作りを、大人の側から促してあげてほしいと思います。トラブル❷ デートDVデートDVというのは結婚する前の恋愛状態のカップルにおける支配、被支配の関係を指します。DVには大きく5つの暴力のタイプがあります。●身体的暴力:殴る、蹴る等●精神的暴力:自尊心を傷つける等●社会的暴力:行動を制限する等●性的暴力:性的行為の強要等●経済的暴力:物を買わせる等*デートDVの背景には何があるのか?*デートDVの背景には何があるのか?これは、ジェンダー意識というものがあげられます。ジェンダーとは簡単に言うと、男らしさ、女らしさと言われているものです。デートDVの当事者の多くは男らしさや女らしさという性差・役割について、激しい思い込みを持っています。例えば男性は、女一人ものにできないなんて情けないとか、彼女は自分の所有物だから物扱いして、何をしてもいいと考えてしまう。一方で被害者になりやすい女性は、女は男に従うもので、彼氏が言う事にはおとなしく従うべき、彼の世話をするのが愛なんだという風に思い込んでしまう傾向があります。*被害にあっているのになぜ別れないの*被害にあっているのになぜ別れないのか?か?5つの理由が考えられます。●恋人がいることで羨ましがられたいから。●愛はつらいものと思い、自

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