Hi,あきしま47号
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4Hi,あきしま分が悲劇のヒロインになったような気持ちになっているから。●好きだから束縛されると思っているから。これは、全くのウソです。本当に相手が大切なら、相手の意思を尊重できるはずで、束縛をする人は、相手が別の誰かと会うことで自分への愛情が薄らいでしまうことへの恐怖心を強く持っており、相手の行動を制限します。束縛する人が一番愛しているのは相手ではなく自分であるという点を、子どもたちに知っておいていただきたいと思います。●見捨てられるのが怖いから。家庭で親にきちんと愛されていないと感じている子どもにとって、彼氏は自分のことを一番愛してくれる存在です。彼氏に離れられてしまったら、自分を気にかける人は誰もいなくなってしまうと思い、怖くて離れることができないんですね。●自分が悪いから。加害者が被害者に暴力を振るう際「自分をこんなに怒らせたのはお前のせいだ」などと被害者に責任転嫁します。被害者も日常的に責められ続けていると「悪いのは自分だから仕方ない」と思うようになり、相談したり助けを求める事をあきらめてしまいます。どんな理由があっても暴力は許されません。しかし、被害者としては感覚がマヒしてしまっている状況にあるという事なんです。さて、ここからはデートDVの中でも性的な暴力に相当するリベンジポルノに関してお話します。リベンジポルノとは?リベンジポルノとは、相手の性的な画像や動画を相手の同意のない状態で、ネット上などに公開したり拡散したりする行為です。典型的なケースとしては、恋人同士で彼女の方が「私もう別れたい」と言い出したら、彼氏が「俺は別れたくない。いつでもお前の裸の画像をばらまけるんだぞ」という風に交際期間中に手に入れた彼女の裸の画像をネタに脅しをかけてくるというパターンです。あるいはネットで知り合った相手とメッセージのやり取りを重ねるうちに仲良くなって恋愛感情が芽生えてくる事もあります。その段階で相手から「ねえねえ、君のこともっと知りたいからさ、裸の写真送ってよ」と言われて断りきれずに送ってしまう自画撮り被害と呼ばれるケースも最近とても増えてきています。ここでのポイントは、リベンジポルノというのは決して被害者が悪いのではないという事です。なぜリベンジポルノが発生するのか。それは加害者が被害者の了解を得ずに勝手にネット上などに裸の画像を公開してしまうからです。被害にあった子どもから相談されたら、被害者を責めないで下さい。悪いのは100%加害者です。*リベンジポルノに対する大人の対応*リベンジポルノに対する大人の対応まず撮らせる側に対してですが、性的な撮影に応じるリスクをしっかりと伝えていく必要があります。実際に自分の裸の画像がネットにばらまかれたら何が起きるか。進学の時、就職の時、結婚の時、大きく足を引っ張る事になります。例えば今、就職活動においては、企業側が応募してくる学生たちのことを、SNSで調べたり、ネットでチェックする事もあります。もしその学生の裸の画像がネット上に漂っていたら、「この学生ってこんな写真を撮らせてたのか。うちの会社にはそぐわないな」と落とされてしまう事も十分に考えられます。また、実際にあった話で、女性がこれまで付き合っていた彼氏と別れて、新しく付き合い始めた彼氏との間に婚約話が出ました。その婚約相手の彼氏が軽い気持ちで彼女のことをネットで検索すると、彼女に振られた腹いせに元彼がネットに載せた、いわゆるリベンジポルノの画像が出て来ました。それを見た今の彼はカンカンに怒り、婚約話は破談になるという事がありました。このように裸の画像を相手に渡すという事は、あたかも自分の人生を破滅させる爆弾のスイッチを相手に渡してしまうぐらい非常に大きなリスクがある事なのです。しかし、自分が寝ているとき、着替えているとき、そういう無防備なときに撮影されてしまうことも考えられ、自分で防ぐのはなかなか難しく、撮る側に対して何を伝えていくかという事も重要です。撮る側として、スマホに裸の画像を保存しておくとどうなるでしょう。自分のスマホがウィルスに感染した場合、画像やデータがすべて世界中のネットワークに流出してしまう可能性があります。そうすると当然彼女の裸の姿も世界中の人々に見られてしまいます。それなら性的な画像は、そもそも撮らない方がいいというのが結論になります。さらに2014年にリベンジポルノ防止法が施行され、犯罪となる可能性

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