Hi,あきしま47号
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5Hi,あきしまもあるという事を知っておいてもらえればと思います。それとともに重要なのは、それって愛情ですかという事です。裸の画像を撮る側の子どもたちは、それが愛情表現のつもりで撮りたいと考えています。しかし、ものすごく大きなリスクに彼女を巻き込むことになるので、愛情とはとても呼べない行為ですよね。逆に撮らせる側の子どもたちも、裸の画像をねだられるのは愛だと感じてしまっている。でもこれも全くのウソです。決して愛情ではないと、ぜひ子どもたちに知っておいていただきたいと思います。被害にあってしまったらまず、証拠を保存し、次に親や先生に相談します。大人が対応できない場合は、ブログや掲示板の管理人に削除依頼を出すという方法があります。そういう依頼に動いてくれない場合は発信者情報開示請求を行う事になります。さらに今、電話でもネットでもトラブルに関する相談窓口は増えてきています。それでもらちが明かないという場合には、警察のサイバー犯罪相談窓口に持ち込んで相談する事になります。加害者に対して名誉棄損罪とか侮辱罪に問う事が可能になる場合もあります。楽しいSNSライフのために大事なのはネットで他人を傷つけない、自分も傷つけないという事です。ネットで相手が嫌がるような書き込みをしない。嫌がるような画像を撮影しない。また、相手からの求めに応じて裸の画像を送ったりすると、まわりまわって自分も傷ついてしまう。こういうことは、ぜひ子どもたちには避けてもらいたいと思います。なぜなら、子どもたちは一人一人が大切な存在だからです。誰もが傷つく必要はない、そういう存在です。この事を子どもたちに伝えていただきたい。そしてそのような子どもを育てていくためにも重要となってくるキーワードは「想像力」です。想像力というのは、例えば自分がこんな書き込みをしたら、受け取る相手はどう感じるのかと相手の気持ちを思いやる事。さらに自分が勝手に友達の写真を撮影してネットに載せたら、相手はどんな思いをするだろうか、あるいは彼女の裸の画像を撮影したらその後どんなことが起きるだろうか、と先先を読んでいく想像力です。これはとても大事になってきます。ぜひこの話を、身近なお子さんたちに伝えていただければと思います。イラスト 小澤さくや今、苦しんでいる方へのメッセージ(DV被害経験のあるOさんより)(今、苦しい方へ)(今、苦しい方へ)今、苦しい方。勇気を出して相談に行ったのに、あまり聞いてもらえなかった、そんなの普通と言われた、我慢が足りないと言われた、逆にチクられて状況が悪くなった。そんな方も『お願い!「苦しい」「つらい」と言い続けて!』何度も、何度も、「大丈夫」とか、「苦しいのはあなただけじゃない」とか言われると思うけど。けれど、それでも、苦しいと思うその気持ちは本物。必ずどこかにあなたの気持ちを理解して助けてくれる人はいるから、わかってもらえるまで、言い続けて。本当の自分を殺さないで!(教育現場の方、DV被害者支援に関わる方へ)(教育現場の方、DV被害者支援に関わる方へ)いじめ被害やDV被害はすぐに表に出ないことが多く、長年の虐待で自分自身をなくしてしまっている被害者が多い事をわかってほしいです。自分自身を殺して、耐えている方が多いのです。勇気を出して話しに行ったけれど、何をどう伝えていいのかわからなくなっている事もあります。何が正しいのか、何が本当の自分の気持ちなのかよくわからなくなっています。本当に苦しい人は笑う事があります。もう泣けないのです。へらへら不自然に笑っている人は、人知れず苦しんでいるのかもしれません。ですので、支援にあたられる方には、苦しい時には「苦しいね」、楽しい時には「楽しいね」、と感情を言葉に出して教えてほしいです。これは苦しい事。これは楽しい事。小さくなってしまった被害者の心、壊れてしまった感情を新しく作っていく過程を応援してください。【相談窓口】法務省・人権相談http://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken88.html東京都人権プラザ「インターネットにおける人権侵害」に関する法律相談http://www.tokyo-hrp.jp/consult/consult_main.html*詳細はホームページをご確認ください。

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