(仮称)教育福祉総合センター建設工事基本設計概要版
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交流の渦施設同士の連携について基本的な考え方広域の回遊各部門の連携による新たに生まれる学び・支援の共有① 各課の相談窓口を一本化することで教育と福祉が一体となった継続的な支援が可能になります。② 図書館、教育センター、郷土資料室の連携により、書籍と実物を同時に活用した教育の場を創出することが可能になります。③ 教育センターと、男女共同参画センターの連携により、同様の立場にある親が集う機会を提供することが可能になります。④ 子ども家庭支援センターと、男女共同参画センターの連携により、子育てに悩みを持つ親が集い、話し合いなどを行う場を紹介することが可能になります。⑤ 子育てひろばを通して、子どもや保護者へのくつろぎや交流の空間を提供しながら児童発達支援相談部門・子ども家庭支援センターへの連携を図ります。各機能連携イメージ昭島市北部には玉川上水や昭和の森など自然豊かな環境、南部には多摩川に沿った豊かな土地を活かした農地と住宅地が広がる地勢を有しています。その中心部に位置する本施設は、利便性の高い立地で、(仮称)教育福祉総合センターの方針である「つなぐ・広がる・見つける・育む」活動をより効果的に行うことが、可能になります。より多くの市民に対して課題解決に向けた多様な情報やサービスを提供するために、市内の図書館ネットワークや近隣のKOTORIホール(昭島市民会館)・公民館との連携を促進させ、複合施設ならではの相乗効果を発揮し、市内の様々な地域資源・情報コンテンツをつなぐ「文化の回遊」の拠点をつくります。本計画の「校庭」があった場所に建つ新築棟は、「校庭」で生まれた「にぎわいや交流の記憶」を継承し、施設の核、地域の学びの拠点となり、既存校舎・体育館の活動を巻き込んで、交流の渦を巻き起こします。各棟との連携を促す、四周正面となる施設「校庭」の特性を踏襲し、裏のない四周正面となるような施設を計画することで、隣接する建物同士との関係性を高め、多様な連携が可能になります。人の流れを連続させた壁に、隙間を設けることで、人々を(仮称)教育福祉総合センターに誘い、交差する動線が新たな交流をつくります。交流の「ひろば」をつくる既存施設の外壁と並行に壁を設けるのではなく、各所にふくらみを設けた外壁は、室内外に「ひろば」を生みだします。室内と屋外の「ひろば」を一続きに配置することで、敷地内の各所で連携と交流の輪が生まれます。屋外テラスでは、既存校舎及びカフェ、市民ギャラリーと連携したイベントが可能になります。イベントひろば(防災ひろば)は、普段は利用者の憩いのひろばになり、隣接した郷土資料室との連携も可能です。有事の際は市民の一時避難スペースになります。新たな出会いを生み出す「つながり」本敷地内は既存校舎や昭島駅からの動線を中心に、「つながり」を設計します。各施設を往来できる庇と渡り廊下のネットワークを巡らせることで、施設間の行き来を容易にさせます。施設毎の特性を持った「つながり」は新たな出会いを促します。教育のつながりは、各棟との連携を高め、図書や郷土資料が新たな「学び」を生み出します。市民のつながりは、市民ギャラリーが市民の発表の場となり市民同士の交流を生み出します。読書のつながりは、屋内外の読書体験を提供します。歴史・文化のつながりは、アキシマクジラから企画展示スペースまで、昭島の歴史・文化について知識を提供することで、昭島との出会いを生み出します。国営昭和記念公園(仮称)教育福祉総合センター東京環状16号線16拝島駅昭島駅中神駅東中神駅西立川駅拝島駅昭島駅中神駅東中神駅西立川駅市民図書館、図書館分館・分室昭島市役所公園・運動場 等知の拠点図書館文化の拠点郷土資料室学びの拠点既存校舎活動の拠点既存体育館学びの回遊と拠点本計画つ新築つ新築つ新築つ新築設の核設の核既存校つなぐ・広がる・見つける・育む昭島の教育センター防災倉庫既存校舎既存体育館新築棟(仮称)教育福祉総合センターコミュニティ施設子ども家庭支援センター児童発達支援相談部門男女共同参画センター郷土資料室図書館子育てひろば14352昭島市のつながりの拠点となる施設新築棟既存校舎既存体育館既存校舎既存体育館メディアウォール教育のつながり歴史・文化のつながり読書のつながり市民のつながり既存校舎既存体育館屋外テラスカフェ市民ギャラリー屋外読書ひろばクジラ閲覧スペースイベントひろば(防災ひろば)昭島駅既存校舎既存体育館駐車場屋外読書ひろば様々な施設を一つの小学校の敷地の中に複合し、有機的につなげます。お互いの活動を触発することで、昭島ならではの活動や交流を発信できる新たな「学び舎」をつくります。この学び舎は、校庭に位置する「知の拠点=図書館」を核として、「文化の拠点=郷土資料室」、「学びの拠点=既存校舎」「活動の拠点=既存体育館」などを連携させ、新たな交流を生みだします。この交流は、市民を育み、新たな出会いを見つけ、昭島の未来をつなぎ、広がる「学びの回遊」となります。さらに、教育施設と児童福祉施設を集約することで、教育と福祉が一体となった継続的な支援が可能となり、同様の立場にある市民が集う機会を創出し新たな交流を生みだします。
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