先遣隊の派遣と、被害状況(9月4日現在)などの報告
更新日:2019年9月25日
平成28年8月30日から31日にかけての台風10号により、友好都市である岩手県岩泉町において、甚大な被害が発生しました。
今後、昭島市は、岩泉町と締結している大規模災害時における相互応援に関する協定に基づき、現地と密接な連携を取りながら、応援活動を行っていきます。
先遣隊を9月2日から9月4日まで派遣しました
岩泉町内の被害状況を把握するとともに、効果的な支援のための情報を収集することを目的に、先遣隊として、岩泉町へ4名の職員を9月2日(金曜日)から9月4日(日曜日)まで派遣しました。
この4名は、自然災害や防災対策が専門の職員(平成28年4月から東京消防庁より派遣)、岩泉町の事情に精通した職員(人事交流として平成28年4月から岩泉町より派遣)、広聴の担当職員、道路管理の担当職員です。それぞれの専門性と知見を活かし、効果的な調査と現地対策本部からの情報収集・要望調査を行いました。その結果は以下のとおりです。
調査結果
必要な支援物資
- 食品、飲料水及び生活物資についてはおおむね足りており、仕分け等についても職員・ボランティア等によりおおむね順調に行われている。ただし、車両で搬入できない地区が多く、また断水及び高齢者の多い地区のため、特定の物品が必要とされている。
- まず要望された物品は、飲料水、調理用の水、高齢者が調理せずに食べられる賞味期限の長い菓子パン類である。
- 避難所では、居住環境を確保するため、避難所用パーテーション(間仕切り)が必要とされている。
必要な人的支援
- 岩泉町では、今後の降雨の影響を考慮し、派遣日現在でも、町内全域に避難準備情報を発令しており、特に山間集落では、自衛隊のヘリコプターによる町内中心部への避難を開始している。
これにより、これまで開設されていた町指定避難所に加え、町内温泉ホテルを加えた計7か所に避難所を拡大して避難者を受け入れる体制をとっており、避難生活の長期化も踏まえ、運営スタッフの増強が求められるとの要望が寄せられた。 - 町内対策本部での検討の結果、派遣を依頼したい職員の人数については6名、業務の内容については避難所運営業務である。期間は当面2か月程度で、避難者の移動の状況により随時見直しをするとされた。
町内及び現地までの道路状況並びにインフラの被害状況
- 通常使用される盛岡からの国道については当面復旧の見通しがたっていない。花巻市・釜石市を経由して国道45号線を通り、さらに宮古市・田野畑村を経由して岩泉町に入る経路、及び、軽米町・久慈市を経由して国道45号線を南下する経路に限られる。
- 電気については、電源車による対応から通常の発電所からの送電に切り替えられているが、発電車による対応または給電が行われていない地区が多数残っている。
- 水道については、地区により復旧している箇所があるものの、未だ断水箇所が多数ある。
- 通信については、固定電話が多くの地区で未だ使えない状況が続いている。
- 携帯電話の電波については、概ね復旧しているが、臨時の基地局で対応している状況である。
町内の被害状況
先遣隊の報告をもとに支援を決定
職員の派遣
先遣隊を派遣した9月2日に岩泉町からの正式な要請を受けたため、昭島市では、避難所運営業務などを行うための職員を派遣することを決定しました。
詳しくは、平成28年台風10号により被災した岩手県岩泉町への職員派遣についてのページをご覧ください。
物的支援
水(550ミリリットルを2016本、2リットルを300本)、パン2,000個、避難所用パーテーション12組を提供するため、9月4日に現地に向け発送しました。
詳しくは、台風10号により被害を受けた被災地への支援物資の提供のページをご覧ください。
そのほかの支援
見舞金の受け付けをしています。詳しくは、平成28年台風10号岩手県岩泉町災害見舞金のページをご覧ください。
このほかにも、岩泉町と密に連携を取り、必要な支援をしていきます。
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