横田飛行場における人員降下訓練に伴う落下物について(令和2年7月10日より掲載)
更新日:2020年8月25日
北関東防衛局からの情報提供
周辺自治体等からの質問に対する北関東防衛局からの情報提供
- 事故の原因は。
フィンは装着してから、強度80ポンド(36.3キログラム)の紐で落下傘兵の足首に固定し、更にリギングテープでふくらはぎに固定します。当該の軍人はパイロットシュート(パラシュートを展開させるための小さなパラシュート)とその索が展開した際にそれらが一時的に絡まり、パラシュートが展開した際にフィンが外れて落下する結果となりました。 - 再発防止の対策について
第374空輸航空団はインシデントが発生した際に、周辺自治体に正確かつより迅速な情報伝達を行える方法を模索しています。更に、運用を行う部隊に対して安全の重要性を再度強調します。我々は、日本の防衛を支援するにあたって飛行運用技術の維持向上をはかると同時に、周辺地域への影響を最小限に留めるために今後も我々のトレーニングや飛行運用に対する安全対策を改善する方法を模索し続けます。 - フィンの他に落下した部品はあるか、また被害状況はどうか。
当該訓練において、他の落下物はありませんでした。 - 訓練を行った部隊の名称について教えてもらいたい。
運用上の安全のために、部隊の詳細に関しては公表できません。訓練を行ったのは海軍のメンバーであったことのみ、公表できます。 - 当該の落下物は、どの航空機から落下したのか。
当該インシデントの原因とトレーニングに参加した航空機との間には何の関連もありません。 - 落下したフィンは航空機の部品だったのか、それとも落下傘兵の装備だったのか。
落下傘兵の装備の一部でした。 - フィンの用途は何か、またどのように使用するのか。
当該フィンは、スキューバダイビングで使用されるものと類似した方法で使用されます。 - もし、同様の落下物が人家の屋根などに落下した場合、どのような被害があると思われるか。
当該落下物は、軽量かつ衝撃を受けた際に曲がるため、建物などにぶつかっても損害は最低限だと予想されます。 - この事故が発生した直後に北関東防衛局に連絡しなかった理由は如何。
広報部は、事故の知らせを受けた時点で報告を行いました。 - 地上を洋上に見立てて訓練を行ったのか。
当該訓練は、陸地にて着水訓練をシミュレーションして行われました。
11. フィンの重量および素材は何か。
フィンはゴム製で長さ約20インチ(50.8センチメートル)、重さ約2.25ポンド(1020.5g)です。
人員降下訓練に伴う福生市へのフィンの落下について(要請)
横田基地に関する東京都と周辺市町連絡協議会は、次のとおり要請しましたことをお知らせします。
要請日
- 令和2年7月10日(金曜日)
要請先
- 在日米軍横田基地第374空輸航空団司令官
- 北関東防衛局長
- 横田防衛事務所長
要請元
- 横田基地に関する東京都と周辺市町連絡協議会
要請内容
北関東防衛局からの情報提供
北関東防衛局より次のとおり情報提供がありましたのでお知らせします。
令和2年7月9日付け情報提供内容
本日(7月9日)、米側より次のとおり連絡がありましたのでお知らせ致します。
また、横田基地広報部からの以下のコメントがございましたのでお知らせ致します。
連絡事項
- 日時
令和2年7月7日(火曜日)19時30分ごろ - 場所
東京都福生市牛浜58-1JR牛浜駅西口駐輪場付近落下 - 概要
パラシュート降下訓練中にフィン(足ヒレ)を落下 - 備考
被害は確認されていない。
- 当局としましては、横田飛行場における人員降下訓練において、立川市内へのパラシュート落下に引き続き、このような事案が発生していることは誠に遺憾であり、これまでの事案を含め、同様の事故が二度と発生しないよう、安全管理の徹底、事故の原因究明、実効性のある再発防止策等を講じることを、北関東防衛局長から第374空輸航空団司令官宛に強く要請しました。
横田基地広報部からのコメント
第374空輸航空団にとって、安全は最優先事項です。我々は、乗員と地域のために安全な飛行運用をすることを責任を持って取り組むと同時に、日本の防衛を支援するための訓練をできる限り行っていきます。
我々の全ての飛行運用は、日米両政府の合意と規則に従って行っています。我々は、飛行運用の技術の維持・向上をはかる一方、周辺地域への影響を最小限にするあらゆる努力を行っていきます。
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