麻しん風しん混合予防接種(MR)
更新日:2022年3月30日
麻しん(はしか)とは
麻しん(はしか)は麻しんウイルスの感染によって起こります。感染力が強く、飛沫・接触だけではなく空気感染もあり、予防接種を受けないでいると多くの人がかかり、流行する可能性があります。典型的なはしかは、高熱、せき、鼻汁、眼球結膜の充血、めやに、発疹を主症状とします。最初3から4日間は38度前後の熱で、一時治まりかけたかと思うと、また39から40度の高熱と発疹が出ます。高熱は3から4日で解熱し、次第に発疹も消失します。しばらく色素沈着が残ります。主な合併症としては、気管支炎、肺炎、中耳炎、脳炎があります。患者100人中、中耳炎は約7から9人、肺炎は約1から6人に合併します。脳炎は約1,000人に1から2人の割合で発生がみられます。また、亜急性硬化性全脳炎(SSPE)という慢性に経過する脳炎は、はしか患者約10万例に1から2例発生します。はしかは、医療が発達した先進国であっても、かかった人の約1,000人に1人が死亡するとても重症の病気です。
風しんとは
風しんウイルスの飛沫感染によって起こります。潜伏期間は2から3週間です。典型的な風しんは軽い風邪症状で始まり、発疹、発熱、後頸部リンパ節膨張などが主症状です。そのほか、眼球結膜の充血もみられます。合併症として、関節痛、血小板減少性紫斑病、脳炎などが報告されています。血小板減少性紫斑病は患者3,000人に1人、脳炎は患者6,000人に1人くらいです。大人になってからかかると重症になります。妊婦が妊娠20週頃までに風しんウイルスに感染すると、先天性風しん症候群と呼ばれる先天性の心臓病、白内障、聴力障害、発育発達遅延などの障害を持った児が生まれる可能性が非常に高くなります。
接種時期
麻しん風しん混合ワクチン(MR)の予防接種は1期と2期の全2回です。
MR | 接種推奨時期 | 接種回数 | 無料接種の対象 |
---|---|---|---|
1期 | 1歳の期間 | 1回 | 1歳から2歳未満(2歳の誕生日の前日まで) |
2期 | 来年度、小学校入学予定のかた | 1回 | 小学校入学の前年度 |
- 1歳になったらなるべく早く第1期の予防接種を受けるよう努めてください。
- 麻しんワクチンも風しんワクチンも1回の接種で95%以上の子どもは免疫を得ることができますが、つき損ねた場合の用心と年数が経って免疫が下がってくることを防ぐ目的で、2期の接種が行われるようになりました。第2期の接種も年齢が来たら早めに受けるようにしてください。
指定医療機関
子どもの予防接種と市内医療機関一覧をご参照ください。
接種方法
当日は「母子健康手帳」と「予診票」をお持ちください。MR2期を接種される方は対象者へお送りしている「はがき」も一緒にお持ちください。 予診票は指定医療機関にも置いてあります。
- 立川市・小平市・小金井市・東村山市・国分寺市・国立市・狛江市・東大和市・清瀬市・武蔵村山市の指定医療機関は、乗り入れを行っているため昭島市民のかたでも接種ができます。これらの市で接種を希望される場合は、予診票は昭島市のものを持参してください。予診票をお持ちでないかたは、あいぽっくへ直接取りに来ていただくか、下記へ電話で請求していただければ後日郵送することも可能です。
- 昭島市から転出された場合は、昭島市が発行した予診票は使用できません。
転出した方は、接種を受ける前に転入先の行政機関に転入の手続きをし、転入先で接種を受けてください。なお、市外に転出しているにもかかわらず、昭島市が発行した予診票を使用して接種を受けた場合は、接種費用の全額を自己負担していただくことになりますのでご注意ください。
他の予防接種との間隔について
麻しん風しん混合ワクチンは生ワクチンのため、ワクチン接種後は27日以上あければ他の予防接種が受けられます。
- 令和2年10月から予防接種の接種間隔に関する決まりが変更となり、注射生ワクチンを接種後に注射生ワクチンを接種する場合を除き、麻しん風しん混合ワクチン接種後、次の日には別の予防接種が受けられるようになります。次に接種するワクチンが注射生ワクチンの場合は、今までどおり27に以上の間隔をあけて接種をしてください。
保健福祉部 健康課 健康係
郵便番号:196-0015 昭島市昭和町4-7-1
電話番号:042-544-5126
ファックス番号:042-544-7130