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昭島市

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気を付けよう!高齢期のお口の健康

更新日:2023年12月11日

歯や口にはたくさんの大切な役割があり、「健康の入り口」「健康の源」といわれます。
長寿に与える要因のほとんどが「自分で管理が可能なもの」です。
健康寿命を延ばすために食事や運動などに加えて「歯と口の管理」をすることにより、歯の喪失をできるだけ防ぎ、ご自身の健康づくりにつなげていくことが大切です。

認知症

不自由のない「よく噛めるお口」は、なんでもおいしく食べることができるだけでなく、噛むことによる刺激が脳の血流を良くし、細胞を活性化させるといわれています。
また、咀嚼筋への刺激は脳の細胞を増やし、脳の機能に大きく影響するため、認知症の予防につながるともいわれます。
そのため、歯がほとんどなく入れ歯を使用せずにいると、噛むことによる刺激が乏しくなり、認知症の発症リスクが1.9倍になる危険性があります。

誤嚥性肺炎と窒息

誤嚥性肺炎

高齢期には嚥下機能(飲み込む力)の低下により、唾液や飲食物などが食道ではなく、気管に入ってしまうことを「誤嚥」といいます。
口の中にはたくさん細菌がいますが、この細菌とともに誤嚥し、肺に入り込み肺炎を起こすものが「誤嚥性肺炎(死亡原因の第3位)」です。
日常的に唾液を誤嚥しているかたは発症のリスクが高くなり、注意が必要です。

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窒息

老化や病気に伴い摂食嚥下機能(噛んで食べる力や飲み込む力)が低下すると食べ物がのどに詰まりやすくなることがあります(餅など)。
食品による窒息で死亡する人のうち8割は65歳以上の高齢者です。
よく噛んで食べたり、食事をとる時は背もたれにもたれかかりすぎない姿勢にするなど、日ごろの習慣や心がけが大切です。

歯の喪失による影響

歯周病などで歯を失ってしまっても、そのまま放置せずに入れ歯などで補いましょう。
きちんと補われている口元は、はりがあるため若々しくみえます。
入れ歯を食事をする時だけ使用する習慣のあるかたは「誤嚥」しやすくなるといわれているため、とても危険です。
日ごろより「よく噛めるお口」に整えておくことが大切です。

噛む力の低下

胃腸障害や食べられるものに偏りが起きることで低栄養状態となることがあり、全身の衰弱につながってしまうこともあります。

運動能力の低下

特に奥歯が抜けたままになっていると、くいしばる力が低下し「ふんばり」がきかなくなります。
そのため「転倒」や「骨折」のリスクが高まります。

オーラルフレイルとドライマウス

オーラルフレイル

滑舌の低下やわずかなむせ、などのささいなおとろえのことを「オーラルフレイル」といいます。
一つ一つは小さなおとろえのように感じていても、積み重なると高齢期の死亡リスクは約2倍といわれており、早い気づきが大切です。

ドライマウス(口の中の乾燥)

唾液は1日に約1.5リットル分泌されるといわれていますが、加齢や服薬する薬の影響、噛む力の低下などが原因となり、唾液の分泌量が減少することによって口の中が乾燥するものが「ドライマウス」です。
ドライマウスにより、唾液のさまざまな働きが阻害されるため、乾燥した食べ物が食べにくくなったり、入れ歯の安定性が悪くなるなど、食生活に悪影響を及ぼします。
また、細菌の増殖を抑えたり、再石灰化(酸により溶けた歯の表面を修復する作用)やお口のなかをきれいにする働きも低下するため、歯周病などのお口のトラブルも増えやすくなります。
マスクの装着中は「口呼吸」となりやすく、お口の中が乾燥しやすくなるため、鼻で呼吸するように意識をすることもおすすめです。
よく噛むことにより唾液の分泌が促されるため、ノンシュガーのガムを噛んでみることや利尿作用のない飲み物による水分補給、お口専用の保湿剤の使用なども有効です。

「歯科受診」と「口腔体操 」でお口の寝たきりを防止

お口の病気や機能の低下は予防・早期発見・早期治療が大切です。
歯周病で歯がぐらつき噛めないかた、入れ歯が痛くて噛めないかたなどは歯科の治療を受けましょう。
硬いものが食べにくい、食事中にむせたりするかたは「健口体操」、ドライマウスでお困りのかたは「唾液腺マッサージ」を毎日食事の前に行うのがおすすめです。
ストレスを感じてお口が乾燥しているかたは、歩いたり、歌を歌うなどご自身のストレス解消することが効果的です。
また、「かかりつけ歯科医」で年に2回以上を目安に歯科健診を受け、ご自身の歯の状態やお口の機能の状態を確認してもらいましょう。

 

お問い合わせ先

子ども家庭部 子ども家庭センター担当 母子保健係
郵便番号:196-0015 昭島市昭和町4-7-1
電話番号:042-543-7303
ファックス番号:042-544-7130

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