おいしい水のために
更新日:2018年10月3日
おいしい水の条件
わが国は、水に恵まれているといわれ、諸外国にくらべますと水の味もおいしいとされています。しかし、水道水源の水質汚濁が進み一部の水道水がまずくなってきたとの声が聞かれます。他方では生活が豊かになりミネラルウォーターや浄水器等が普及し、おいしい水への要望が高くなってきています。
水質項目 | おいしい水の要件 | 摘要 |
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蒸発残留物 | 30から200ミリグラム/リットル | カルシウムやマグネシウム、ナトリウムやカリウム、鉄やマンガンなどの鉱物質、いわゆるミネラル分が大部分を占めます。ほどよく含まれると水の味がまろやかになります。 |
硬度 | 10から100ミリグラム/リットル | カルシウムやマグネシウム分のことでミネラルの主要成分ですが、これが不足すると水の味のまろやかさが失われます。 |
遊離炭酸 | 3から30ミリグラム/リットル | 水に溶けた炭酸ガスのことで、これが水にたくさん含まれると、サイダーなどの炭酸飲料と同じように水に清涼感を与えます。 |
過マンガン酸カリウム消費量 | 3ミリグラム/リットル以下 | 水中の有機物濃度の指標になる数値です。これが多いと水にカビ臭などの異臭味を与えます。 |
臭気度 | 3以下 | 測定しようとする水を無臭の水で希釈し、無臭になったときの希釈倍数を言います。特に「カビ臭」や「ドブ臭」が問題になります。 |
残留塩素 | 0.4ミリグラム/リットル以下 | 水中に残っている、消毒用に使用された塩素の量です。水道水は必ず塩素で消毒します。 |
水温 | 最高20度以下 | 水温は特に水のおいしさを左右する要因となります。冷たい水のおいしさは格別です。 10から15度の水は、人に最も清涼感のあるおいしさを感じさせるといわれています。 |
資料 「おいしい水研究会(厚生省水道環境部長私的研究会昭和60年4月)」
また、水のおいしさはさまざまな要件によっても左右されます。例えば、飲む人の置かれた環境条件によって感じかたが変わってきます。次のような環境の時はおいしいと感じられるでしょう。
おいしい水の環境条件
- 水温が体温に比較して20から25度低いときが最もおいしく感じる。
- 気温の高いとき、カラッとしていて湿度の低いときにおいしく感じる。
- 健康状態の良いとき、運動した後、おいしく感じる。
- 水を飲む容器、周囲の雰囲気などによってもおいしさが左右される。
- においの感覚は朝が一番鋭敏で、においがあるとことさらまずく感じる。
水質項目 | おいしい水の要件 | 東部配水場 | 西部配水場 |
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蒸発残留物 | 30から200ミリグラム/リットル | 138ミリグラム/リットル | 122ミリグラム/リットル |
硬度 | 10から100ミリグラム/リットル | 66.0ミリグラム/リットル | 50.5ミリグラム/リットル |
遊離炭酸 | 3から30ミリグラム/リットル | 5ミリグラム/リットル | 8ミリグラム/リットル |
過マンガン酸カリウム消費量 | 3ミリグラム/リットル以下 | 0.1ミリグラム/リットル | 0.5ミリグラム/リットル |
臭気度 | 3以下 | なし | なし |
残留塩素 | 0.4ミリグラム/リットル以下 | 0.23ミリグラム/リットル | 0.26ミリグラム/リットル |
水温 | 最高20度以下 | 16度 | 16度 |
おいしい水道水を目指して(残留塩素低減化の取組み)
蛇口から出る水は、法令で定められた衛生上必要な措置として0.1ミリグラム/リットル以上の残留塩素が保持されていなければなりません。残留塩素は、水道水を安全に保つために必要不可欠なものですが、残留塩素が高いと臭いでおいしさを損なうことがあります。水道部では、安全性を確保しつつ、よりおいしい水道水を皆様にお届けできるように、残留塩素低減化の取組みを進めております。
水道部 工務課 浄水係
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