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昭島市

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令和5年度教育施策推進の基本的考えかた(令和5年2月)

更新日:2024年3月19日

令和5年第1回市議会定例会の初日(2月28日)に、山下秀男教育長が令和5年度の教育施策推進の基本的考えかたを表明しました。

はじめに

令和5年度の教育施策推進に当たりましての基本的考えかた、及び重点施策について申し述べ、市議会並びに市民の皆様の一層の御理解、御協力を賜りたいと存じます。
実に3年にも及ぶコロナ禍は、人々の日常生活や社会経済活動に深刻な影を落とすとともに、教育環境にも大きな影響をもたらしながら、今なお終息とは言えない状況が続いています。一方、国は、新型コロナウイルス感染症を感染症法上の2類相当から5類に引き下げることを決定し、特段の事情が生じない限り、5月8日から実施するとの見通しを示しました。また、マスクの着脱は、屋内外を問わず個人の判断に委ねることを基本に、3月13日からの実施を決定するなど、新型コロナウイルス感染症への向き合いかたにも変化の兆しが見えています。

学校教育

これまでの間、学校教育におきましては、児童・生徒の学びを保障するため、基本的な感染防止対策を徹底する中で、鋭意、教育活動の継続に努めてまいりました。
本年度は、コロナ対応への一定の変化が想定されますが、「学校で学んだことが、子どもたちの生きる力となって、明日に、そして、その先の人生につながってほしい」、「これからの社会がどんなに変化して予測困難な時代になっても、自ら課題を見付け、自ら学び、自ら考え、判断して行動し、それぞれに思い描く幸せを実現してほしい」、そして、「明るい未来をともに創っていきたい」という「学習指導要領」に込められた3つの願いを大切にして、引き続き、児童・生徒に寄り添いながら、きめ細かな教育活動に邁進してまいります。
また、本年度は、新たな教育振興基本計画がスタートして2年目となります。
学習指導要領の理念である「主体的・対話的で深い学び」を実現するため、本計画に掲げた、「確かな学力の定着」、「豊かな心の醸成」、「健やかな体の育成」、「輝く未来に向かって」の4つの教育施策を着実に推進するとともに、同じく実施2年目となる「特別支援教育推進計画」に沿って、特別支援教育の更なる充実に努めてまいります。
その上で、児童・生徒が自らの個性や能力を伸ばし、様々な困難を乗り越え、人生を切り拓いていくことができるよう、心身ともに健全・健康で、知・徳・体の調和のとれた人間性豊かな児童・生徒を育成してまいります。また、持続可能な社会づくりに貢献する資質・能力を育むため、全教育活動にSDGsの取組目標を関連させた学習を展開し、学校・家庭・地域の密接な連携のもと、ふるさと昭島の自然と文化を愛し、社会に主体的に貢献できる「たくましい昭島っ子」の育成に努めてまいります。併せまして、児童・生徒が学んで楽しい、先生が教えて楽しいと実感できる、楽しい学校づくりに、引き続き、邁進してまいります。

生涯学習

教育振興基本計画における「生涯学習の推進」に向け、「文化芸術活動の促進」、「文化財の保護・調査・活用」、「スポーツ・レクリエーションの振興」、「図書館活動の充実」、「生涯を通じた学習活動の推進」の5つの基本施策を推進するとともに、「子ども読書活動推進計画」及び「スポーツ推進計画」に掲げた各施策を着実に推進してまいります。
また、生涯学習活動の拠点となる各施設に関しましては、感染症の状況に注視しながら「学びを止めない」環境の維持を図り、利用者への場の提供に努めてまいります。
本年度におきましても、「教育振興基本計画」に掲げた生涯学習推進の目標である「市民相互と地域のつながりを育てる生涯学習」を基本とし、市民それぞれの能力や必要に応じ、「だれもが、いつでも、どこでも」気軽に学習し、家庭や地域の教育力を高める多様な学習活動をはじめ、スポーツ、文化芸術など、市民の自主性を尊重した生涯学習の推進に邁進してまいります。
なお、中央教育審議会の答申により示されました「今後の社会教育の振興方策」としての、公民館、図書館等の社会教育施設の在りかたにつきましても、組織体制を含め、引き続き、検討してまいります。


令和5年度予算における重点施策

学校教育

本年度は、新たな取組として、「田中小自閉症・情緒障害固定学級整備事業」、「水泳指導民間活用事業」、及び「コミュニティ・スクールの導入」を実施します。

田中小自閉症・情緒障害固定学級整備事業

現在、本市の東部に位置する「富士見丘小自閉症・情緒障害固定学級」においては、在籍児童数が大幅に増加しており、その平準化を図るため、また、児童一人一人の状況に合わせたきめ細かな指導と通学の利便性向上を図るため、本市の西部に位置する田中小における令和6年度の新規開設に向け、準備を進めてまいります。

水泳指導民間活用事業

異常気象による熱中症予防や新型コロナウイルス感染症対策などにより、近年の安定的な授業時数の確保が困難な状況に鑑み、民間の屋内プール施設、及び施設所属の専門指導員の活用により、安全・安心かつ効果的な水泳指導が実現され、教員の働きかた改革にも資する取組となるか、その検証を目的に、つつじが丘小、光華小において、民間活用による水泳指導を試行実施してまいります。

コミュニティ・スクールの導入

未来を担う子どもたちの成長を地域全体で支え、学校を核とした地域づくりにも資するよう、現在の学校評議員制度を学校運営協議会制度へ移行することによりコミュニティ・スクールを導入し、学校と保護者、地域のかたがたとの連携・協働を一層推進する中で、「地域とともにある学校づくり」をより明確にしていくため、本年度は、武蔵野小、つつじが丘小、瑞雲中の3校において、コミュニティ・スクールを導入してまいります。

授業力向上アドバイザー事業

また、令和元年度から実施している「授業力向上アドバイザー事業」を、本年度も通常の学級、特別支援教室、知的障害特別支援学級で継続して実施し、教員の指導力向上を図りながら、児童・生徒一人一人の特性に応じた課題の改善や育成に努めてまいります。

教員の働きかた改革

教育施策の展開に当たり、その中心を担うのは、直接、児童・生徒と向き合う教員であります。全ての教員が全力で教育活動に当たることができるよう、引き続き、全校にスクール・サポート・スタッフを配置するとともに、ICT支援員の配置により、サポート体制の全校展開を継続するほか、中学校に部活動指導員を配置するなど、教員の働きかた改革にも資するよう、多様な外部人材の効果的な活用を図ってまいります。
また、小・中学校の学習支援員等につきましては、それぞれの意向に沿った支援方法を選択できるよう、会計年度任用職員、及び有償ボランティアによる両面からの支援体制に移行してまいります。また、学習支援員の配置時間数を増やすとともに、就学・教育相談担当の心理士を増員し、子どもたちがより質の高い支援を適切に受けることができるよう、支援体制の充実を図ってまいります。

教育環境の整備

児童・生徒が安全・安心で快適な学校生活の中で、効果的な学習活動に取り組めるよう、学校の「個別施設計画」に基づく、便所改修工事、外壁等改修工事などの環境整備を着実に進めるとともに、脱炭素化へ向けた取組として、小中学校照明器具のLED化、及び太陽光発電設備等設置工事を実施してまいります。
また、校舎等の計画的な更新に向けた基礎資料とするため、全ての小・中学校の校舎、体育館における建物の構造耐力、経年による耐力・機能の低下、立地条件による影響の3点の項目を総合的に評価する「小・中学校建物耐力度調査」を実施してまいります。

学校給食共同調理場の整備事業

令和4年12月に新築工事に着手した学校給食共同調理場の整備事業につきましては、安全・安心で栄養バランスの取れた美味しい給食を提供するため、また、災害時の炊き出しと、食育推進の役割を兼ね備えた基幹施設として、令和6年4月の供用開始に向け着実に整備を進めてまいります。

生涯学習

生涯学習施設・アキシマエンシス

人生100年時代を迎え、生涯学習の価値は一段と高まりを見せております。
誰もが生涯にわたり、必要な時に必要な学びを通して成長し、心身の健康を保持しながら、市民それぞれのニーズに応じた多様な学習の機会を確保することが重要であります。
そのためには、SDGsの理念である「誰一人取り残さない」を基本に、高齢者から若者まで、すべての人々に活躍の場があり、元気に活動し続けられる社会、安心して暮らすことができる社会の構築を目指していく必要があります。その基盤の一つである教育福祉総合センター「アキシマエンシス」につきましては、本市の知の拠点として、「つなぐ、広がる、見つける、育む」をコンセプトに、他の生涯学習施設と有機的な連携を図りながら、社会環境の変化を的確に捉え、地域の課題解決及び国際交流に資する施設となるよう、取組を進めてまいります。
また、生涯学習施設の設置目的を踏まえ、市民ニーズを反映した質の高いサービスを提供していくとともに、脱炭素化に向けた具体的な取組として、生涯学習施設における再生可能エネルギーの導入、照明器具のLED化、太陽光発電設備等の設置を進めてまいります。

市民図書館

市民図書館では、蔵書の充実、電子書籍サービスの拡充、及び移動図書館車の有効活用のほか、障害者サービスの一層の充実を図り、利用者の満足度の向上に努めてまいります。
子どもは、読書により言葉を学び、感性を磨き、表現力を高め、想像力を豊かなものにします。人生をより深く生きる力を身に付けていけるよう、「子ども読書活動推進計画」に掲げた各施策に取り組んでまいります。更に、学校教育における市民図書館を活用した調べ学習、郷土資料を通じた郷土への愛着心の醸成のほか、学校図書館への更なる支援等、学校教育と連携を図る中で、子どもの読書習慣の定着、学習の基盤となる資質・能力を育成するための読書活動の推進、特別な配慮を必要とする子どもへの読書環境の整備に努めてまいります。また、図書館を活用した調べ学習につきましては、本市における地域コンクールの実施に向け検討を進めてまいります。

ICTを活用した学び

市立会館及び公民館では、誰一人取り残さない生涯学習の一環として、ICTを活用した学びを推進するため、インターネット通信環境を活用したパソコン・スマートフォン教室などの学習機会を充実し、デジタルデバイドの解消に努めるとともに、オンライン講座を取り入れた取組を進めてまいります。

市民会館・公民館

市民会館・公民館では、身近で気軽に文化芸術に親しむ機会を提供するため、引き続き、文化芸術に関する講座やコンサート等を実施してまいります。また、老朽化が著しい空調設備等の施設機能を復旧するため、長寿命化工事に向けた設計に着手してまいります。

スポーツ・レクリエーションの振興

スポーツ・レクリエーションの振興では、「スポーツ推進計画」に掲げた各施策を着実に実施し、「誰でも より楽しく ~スポーツで繋がる 楽しいあきしま~」の実現に向け、安全・安心なスポーツ・レクリエーション環境の構築に努めてまいります。
そのため、快適な施設利用に向け、総合スポーツセンターA棟の空調機器を更新するとともに、劣化が進行する、みほり体育館の床改修工事を実施してまいります。
また、劣化やコロナ禍により利用を休止しております市民プールの在りかたについて、多角的に検討を進めてまいります。


おわりに

結びとなりますが、市長部局と教育委員会の連携をより一層、強固なものといたすため、総合教育会議において、市長と教育委員が意見交換を行い、共通理解を深める中で、昭島市の教育を力強く進めてまいる所存であります。

お問い合わせ先

学校教育部 教育総務課 庶務係(2階1番窓口)
郵便番号:196-8511 昭島市田中町1-17-1
電話番号:042-544-4434(直通)
ファックス番号:042-541-4337

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