昭島市気候危機・気候非常事態宣言を行いました

近年、温室効果ガスの増加に伴う地球温暖化により、猛暑や豪雨など様々な気候変動が引き起こされており、その影響は既に私たちの身近な生活にまで及んでいます。また、将来の世代にわたる影響が懸念されており、「気候危機」として、人類や生物の存続基盤を揺るがす問題となっています。
このような状況の中、昭島市は気候が非常事態にあるという危機感を市民・事業者などあらゆる方々と共有し、オール昭島として一丸となって行動するため、令和4年5月1日に「昭島市気候危機・気候非常事態宣言」を行いました。

宣言の内容

 昭島市気候危機・気候非常事態宣言
2050年カーボンニュートラルの実現に向けて

近年、大型台風や集中豪雨、記録的猛暑など、気候変動の影響による異常気象が、日本を含む世界各地で頻発し、今や気候危機として人類や生物の存続基盤を揺るがす問題となっています。こうした危機的状況は、地球温暖化の進行とともに更に深刻化すると考えられ、昭島市においても令和元年東日本台風（台風第19号）等により甚大な被害が出るなど、市民生活に多大な影響をもたらしています。
地球温暖化対策は、国際社会が一体となって直ちに取り組むべき重要な課題であり、2015年に採択されたパリ協定では、産業革命前からの世界の平均気温上昇を2℃より十分低く保つとともに1.5℃以下に抑える努力を追求する世界共通の目標が定められました。しかし、世界では、今なお大量の温室効果ガスが排出され続け、2021年8月の気候変動に関する政府間パネル（IPCC）の評価報告書では、人間の影響が大気、海洋及び陸域を温暖化させてきたことには疑う余地がないと断定し、また、今後数十年で温室効果ガスの排出量を大幅に削減しない限り、パリ協定の目標達成が極めて困難であることが示されました。
「環境との共生」をまちづくりの理念の一つとして掲げ、この理念を普遍のものとし、また、「気候危機を乗り越え、美しい水と緑を将来の世代に」を望ましい環境像として掲げる昭島市としては、人類の存亡をかけた「決定的な10年間」にある今こそ、地球温暖化対策として緩和策と適応策に市を挙げて最大限の力を傾注し、持続可能な社会の実現に向けて、強さとしなやかさを持った安全・安心なまちづくりを進めていかなければなりません。
昭島市は、気候が非常事態にあるという危機感を市民・事業者などあらゆる方々と共有し、オール昭島として一丸となって行動するため、ここに気候危機・気候非常事態を宣言するとともに、2050年までに二酸化炭素排出量を実質ゼロにすることを目指す「ゼロカーボンシティ」を表明します。

1. 気候変動への危機感をあらゆる主体と共有し、力を合わせて気候危機を乗り越え、持続可能な社会の実現に向けた取組を進めます。
2. 省エネルギー活動の推進、3R（Reduce、Reuse、Recycle）の徹底、創電等による積極的な再生可能エネルギーの活用など、2050年カーボンニュートラルの実現に向けた取組を進めます。
3. 気候変動の適応策として、自然災害や猛暑への対策など、安全・安心なまちづくりを進めます。
   
   令和4年5月1日

昭島市長　臼井伸介

昭島市気候危機・気候非常事態宣言文（PDF：652KB）
昭島市気候危機・気候非常事態宣言文（英語版）（PDF:371KB）

注：カーボンニュートラルとは、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの「排出量」 から、植林、森林管理などによる「吸収量」 を差し引いて、合計を実質的にゼロにすることです。
注：緩和策とは、温室効果ガスの排出を抑制する取組のことです。
注：適応策とは、既に起こっている気候変動の影響やこれから起こりうる影響に対し、被害を回避・軽減する取組のことです。
注：3Rとは、「Reduce（リデュース）発生抑制」「Reuse（リユース）再使用」「Recycle（リサイクル）再生利用」の3つのRの総称です。

ゼロカーボンシティを表明しました

 昭島市では、昭島市気候危機・気候非常事態宣言において脱炭素社会の実現に向けて、2050年までに二酸化炭素排出量を実質ゼロにすることを目指す「ゼロカーボンシティ」を表明しました。今後、国・東京都と連携し、市民や事業者の方々と協働して市域全体で地球温暖化対策の取組を推進することにより、2050年カーボンニュートラルの実現に向けた取組を進めます。

環境大臣からメッセージをいただきました

本市のゼロカーボンシティの表明について、環境大臣からメッセージをいただきました。
東京都昭島市 環境大臣メッセージ（PDF：167KB）