有機フッ素化合物であるPFOS及びPFOAについて
更新日:2023年2月10日
PFOS及びPFOAとは
有機フッ素化合物は、独特の特性(水や油をはじく、熱に強い、薬品に強い、光を吸収しない等)を持ち、撥水剤、表面処理剤、乳化剤、消火剤、コーティング剤等に用いられてきた科学物質です。中でもPFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)及びPFOA(ペルフルオロオクタン酸)は、環境中で分解されにくく、近年、環境残留性や蓄積性、長期毒性の疑いなどから国際的に製造等が禁止されています。国内においても、PFOSは平成22年4月に、PFOAは令和3年10月に「科学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審法)」の第一種特定化学物質に指定され、製造、使用、輸出入が禁止されています。
規制基準
PFOS及びPFOAについては、世界保健機関(WHO)に基準値等が設けられておらず、毒性学的な評価が定まっていないことから、規制や基準、目標値等が各国によって異なっています。国内においては、各国・各機関が行った評価の中で妥当と考えられるものを参考として、令和2年4月に水道水中の水質管理目標設定項目、同年5月に公共用水域及び地下水の要監視項目について、共に暫定的な目標値として指針値(暫定)が50ナノグラム/リットル(PFOS及びPFOAの合算値)と設定されました。
なお、この50ナノグラム/リットルは、体重50キログラムの人が一生涯にわたりこの濃度の水を1日あたり2リットル摂取したとしても、健康に対する有害な影響が現れないと考えられる値とされています。
PFOS及びPFOAの調査結果について
- 水道水(給水栓)
水道水(給水栓)については、水質検査計画に基づき、水道部が検査を実施しています。
検査結果はこちらをご覧ください。
有機フッ素化合物の水質検査結果について(水道部ホームページ)
- 井戸水
市内の調査結果は以下のとおりです。(単位:ナノグラム/リットル)
年度 | PFOS+PFOA |
令和3年度 | 15 |
詳しくはこちらをご覧ください。
東京都の地下水質調査結果(東京都環境局ホームページ/外部サイトにリンクします)
- 多摩川等公共用水域
令和元年度に実施された市内の調査結果は以下のとおりです。(単位:ナノグラム/リットル)
測定地点 | PFOS | PFOA | PFOS+PFOA |
多摩川(拝島橋) | 0.2 | 0.5 | 0.7 |
詳しくはこちらをご覧ください。
令和元年度PFOS及びPFOA全国存在状況把握調査の結果について(環境省ホームページ/外部サイトにリンクします)
PFAS(有機フッ素化合物)に関する電話相談窓口について
5月1日に、東京都によるPFASに関する電話相談窓口が設置されました。
国内等で明らかになっているPFASに関する情報については、こちらでお伝えしておりますのでご相談ください。
- 電話番号
03-5989-1772 - 受付時間
月曜日~金曜日 午前9時00分~午後5時00分
(国民の祝日及び年末年始を除く)
環境部 環境課 環境保全係(2階7番窓口)
郵便番号:196-8511 昭島市田中町1-17-1
電話番号:042-544-4334(直通)
ファックス番号:042-544-6440