どうして昭島にクジラなの

ページ番号1004656  更新日 2025年12月12日

Eschrichtius akishimaensis(エスクリクティウス アキシマエンシス)

注意:学名はラテン語なので本来はイタリック体ですが、ホームページのアクセシビリティ上表記できません。

イラスト:アキシマクジラ新種マーク


平成30年1月に論文発表されたアキシマクジラの学名です。
和名は、認知度によりますのでアキシマクジラです。

イラスト:生体復元イメージ
イメージ

私たちは、アキシマクジラという貴重な宝を授かったことに深く感謝し、アキシマクジラに敬意の念を抱くと同時に、しっかりと後世へ伝え続ける義務があると感じています。

どうして昭島にクジラなの?

イラスト:アキシマクジラの生きた時代の古地理図
アキシマクジラの生きた時代の古地理図

およそ200万年前、昭島市の辺りは海でした。今では想像もつきませんが、かつてこの辺りには多くの海の生き物が生息していました。近海を好む種類のクジラ達は、海の浅瀬だった昭島のあたりを、仲良く悠々と泳いでいたのではないでしょうか。
あるとき、一頭のクジラが海底に横たわり、目を閉じて永遠の眠りについたのです。
クジラの身体は、食いちぎられたり激しい海流に流されたりせず、比較的早く砂などの堆積物に覆われたようです。化石となったクジラの骨は、幾多の地表の隆起などの地殻変動や火山活動の熱の影響を受けずに静かに眠り続けました。
そして約200万年後、眠っていた昭島の多摩川河川敷で、ついにその姿をあらわしたのです。

現在の昭島は東京都のほぼ中央で、東京湾までは、おおよそ40キロメートル。標高も海抜100メートルほどの場所に位置していますが、200万年前の昭島はには海岸線があり半分が陸、半分が海であったと考えられます。
海であったところには多くの海の生き物が生息していました。アキシマクジラの化石とともにサメの歯や魚や貝の化石が発見されたことが、それを物語っています。
また、陸上にもアケボノゾウやシカなどの生き物がいて、海の中を含め多くの生き物が、生まれては死んでいくを繰り返してきました。この中で早期に堆積物に埋もれるなど、ほんの一握りの幸運なものだけが化石として保存されます。
さらに埋まった後も、幾多の地表の隆起などの地殻変動や火山活動などで、地層が移動しバラバラになったり、高い温度や圧力を受けて化石自体が失われたりするため、さらに幸運な化石のみが残存できたのです。
アキシマクジラも亡くなったばかりの好条件とその後の劣悪環境にも耐え、離れ離れになることもなく一定の地層にとどまり、奇跡的に化石として昭島で発見されたのです。

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